個人がミッションやビジョンを持つ意味と作り方

個人がミッションやビジョンを持つ意味と作り方

インターネットの普及により、あらゆる情報がオープンな現代。
ユーザーがその情報を正しいか正しくないか判断することは、もはや困難です。

そんな曖昧模糊な中、今のわたしたちは傾向として、自分の信じられるものを信じます。
溢れかえったモノや情報のうち、自分の好みなど独自の判断基準で取捨選択をすることとなります。

また、「人生100年時代」と言われるように、寿命が延び、働く時間もだんだん長くなってきています。働くことをお金のための単なる労働と割り切るようでは、働くモチベーションを長く保つことは不可能でしょう。

そんな環境において自分が信じ続けることができるものとして、「ミッション」や「ビジョン」があります。
前向きに長く仕事をするには自分には何が必要か。
お金以外に何を目標として働くのか。
このような個人としてのミッションやビジョンを明確にできれば、曖昧模糊な現代で心折れることなく前向きに生きることができるでしょう。

今回は、個人がミッションやビジョンをもつ意義やその例、作り方について解説します。

なぜ個人や社員一人ひとりがミッションやビジョンを持つ必要があるか?

ミッションやビジョンは、企業の経営者やこれから起業を目指す方のものという印象が強いかもしれません。
しかし上述のように、自分が信じ続けられるものを自分で選択しなければならない現代において、ミッションやビジョンは誰もが関係あるものです。

“悲しいことに他人はあなたのキャリアの責任を取ってはくれない。自分のキャリアは、文字通り自分のビジネスなのだ。あなたは自分のキャリアを個人事業主としてとらえるといい。従業員はひとり。あなた自身だ。そして同じ立場にいる世界中の何百万というビジネスパーソンが、あなたの競合相手。キャリアも、スキルも、転職のタイミングも、すべての主導権を握るのは自分自身だということを受け入れる必要がある。あなたのビジネスを損失から守るのも、環境の変化の波にうまく乗って利益を得るのも、すべての責任はあなたにある。他人が代わることなどできないのだ。”
(アンドリュ―・S・グローブ『PARANOID SURVIVE パラノイアだけが生き残る』p.20より)

また仕事やキャリアから離れた点でも、ミッションやビジョンが重要なことには変わりがありません。
「自分がどうなりたいか」を考えるのは、前向きに生きるために必要不可欠です。
心が折れそうなとき、環境の変化があったとき、そして生きること自体のモチベーションが下がったとき。

そんな順調にいかないときでも自分を見失わないためのよりどころといってもいいでしょう。

個人のミッション、ビジョンの作り方

ではどうやってミッションやビジョンを作るのか、そのヒントを解説します。
以下の質問にしたがって、メモに記すなど実際に手を動かしながら考えてみてください。

◆「自分は他の人に何ができるか?」

ビジネスの大前提として、何か価値あるものを提供することで対価を得ます。自分が自分のために価値を提供してもそこに対価は生まれません。
他の人との関わりあいでビジネスはできています。
大仰に言えば、自分がこの世に生まれた使命は何か、ということです。

◆「自分は他の人や周りの環境などにどのような影響を与えられるか?」

上述の質問と似ていますが、自分が他の人に価値を提供することでどのように周りの環境、もっと言うと社会に影響を与えられるか、ということです。

◆「上記2つの質問について、どんな経験から結論づけられるか?」

もちろん決定的な大きな原体験があるに越したことはありません。
特徴的な原体験がなかったとしても、ある経験からどう感じたかを明確にできれば問題ありません。

◆「理想を言語化すると?」

上記3つの質問をふまえて、自分の理想を実際にワンフレーズにまとめていきます。
理想を表現するのに近い言葉だけをどんどん挙げていく方法も良いアプローチです。
短くてシンプル、わかりやすいほど、他の方の理解を得やすくなります。
一筋縄ではいかないと思いますが、ロングスパンで軸としていくものなので時間をかける価値はあります。

◆時間の経過とともにブラッシュアップさせる

いきなり自分の理想を100パーセント表現したミッションやビジョンをつくるのは、なかなか難しいでしょう。
まずは形だけでも作り、徐々にしっくりくる言葉に変えていきましょう。

企業に自分を合わせるのではなく、企業で自分のビジョンを実現すること

よく説明会などで「求める人材」と目や耳にすると思いますが、そこに自分を合わせに行く必要はありません。あくまでもマッチしているかを見てください。

自分と正反対のビジョンをもつ企業では、やりたいこと、目標を達成するには困難な環境かと思います。
企業のビジョンが自分のやりたいことにマッチしているか、それを叶えられる環境か、その企業研究はどんな就活生にも、そして転職者にも必要なことです。

そして個人のミッションやビジョンがないと、その判断をはっきり下し他の方に説明することはできません。

10年後のことなんて分からないからこそ、自分がどうありたいか、自分で自分の進む先を見据えることは有用なのです。
「他人が代わることなどできない」のだから、面倒がらずにぜひミッションとビジョンを考えてみてください。

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