企業研究でビジョンや経営理念を調べる必要がある理由

企業研究でビジョンや経営理念を調べる必要がある理由

企業研究では、その企業がやっていること、プロダクト、売上、規模など、具体的な事実を調べることから始めるかと思います。
社風や職場の雰囲気といった感覚的な情報は、OB訪問やインターンシップなど、実際に肌で感じないと分からないこともあります。

しかし、経営理念やビジョンは社風や企業の個性を知る大きな手がかりになります。

今回はなぜビジョンから企業の個性がわかるのか、なぜ就活生がビジョンを理解しておくべきなのかを解説します。

そもそも「ビジョン」とは?

「ビジョン」とは経営的な意味では、将来達成すべき目標、実現させたい未来の姿を意味します。
今理想的でない現実を理想に変えよう、組織としてこうなりたいという企業の願いがビジョンです。

■経営理念とビジョンの違い

企業によって呼び方はさまざまですが、経営理念とビジョンには大きく以下の違いがあります。

・経営理念:創業者の想い。ミッションと同義の企業もあれば、ミッション・ビジョン・行動指針(バリュー)を包括して経営理念とする企業もある。
・ビジョン:経営理念、ミッションよりも具体的な経営方針や未来の姿。

ビジョンを達成した後は次のビジョンを目指し、文章を変えることもあります。
いっぽう経営理念を大きく変えることは一般的にないといっていいでしょう。

■各企業のビジョンの例

実際に就職先として人気の企業から、ビジョンの例を見てみましょう。

–資生堂
一瞬も 一生も 美しく
「vision」内株式会社資生堂のページ

–サニーサイドアップ
たのしいさわぎをおこしたい
「vision」内株式会社サニーサイドアップのページ

–大日本印刷
「未来のあたりまえをつくる。」
「vision」内大日本印刷株式会社のページ

心に刺さったビジョンから企業研究を進めるアプローチ方法も良いですね。

ビジョンや企業理念がなぜ就活で重要か?

社風を知る・自分とマッチするかの判断材料のひとつになるから

ビジョンは、その企業の経営者の想いがベースとなっています。
また、その企業の社員が全員心を同じくするために文章化した指針でもあります。

ビジョンから会社の社風を100パーセント理解することはできませんが、どんな会社か知るヒント、想像する大きな手がかりにはなります。

ビジョンや企業理念を就活のどこで活かすべきか?

就活でビジョンの理解が必要・有用となる場面は多々あります。

分かりやすいのは、「あなたのビジョンを教えてください」、「5年後どうありたいですか」など、面接で将来のことを問う質問。

いずれにしても、同じ方向を向くための指針=ビジョンに、あなたの未来像がマッチしていることを企業の方は面接で確認します。
もちろんその企業に入社後も、ビジョンや行動指針を欠かして仕事をする日はありません。

まとめ

・経営理念とビジョンの違い

経営理念:企業によっては「社是」、「ミッション」と呼ばれることもある。
ビジョン:経営理念をベースにした、その企業の未来像、将来的な目標。
経営理念を変えることは一般的にはないが、ビジョンは時代によって変える。
ビジョンを具体的な行動におとしこんだものが、「行動指針」や「クレド」。

・就活でビジョンが重要な理由

社風を知り自分自身ややりたい仕事とマッチするかの判断材料になるから。

・就活で企業ビジョンの理解が必要になるところ

:面接で将来のことを問う内容、面接で将来のことを問う質問
:志望動機で企業の考え方に賛同し、興味をもって実際に調べるなど行動に移しているかのPR
:自分の未来像、将来どうなりたいかを考えること

ビジョンは経営陣だけのものではありません。
企業に就職して自己実現をしようとするあなたにも欠かせないものです。
やりたい仕事を実現させるためにも、その企業の未来像=ビジョンを確認しましょう。

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