【経営理念-企業ピックアップ】株式会社日立製作所

ライトアップされた東京タワーと、高層ビル群が広がる夜景の航空写真。これは、株式会社日立製作所がLumadaソリューションを通じて、データと技術で社会インフラを革新し、社会に貢献する様子を表現している。

株式会社日立製作所

1910年に小平浪平氏が立ち上げた日立製作所は、5馬力モーターの開発からスタートし現在は産業機器や社会インフラ関連の制御・運用技術(OT)など幅広い領域をあつかっています。100以上の国と地域で事業を展開し、全売上高に占める海外の比率は2024年3月期の数字で59%でした。日立グループの中核会社で傘下には連結子会社が573社(2024年3月31日時点)あります。

Lumada(ルマーダ)とは?

日立製作所は2016年にLumadaの提供を開始しました。HPではLumadaについて次のように説明しています。
『Lumadaは、”Illuminate(照らす・解明する・輝かせる)”と”Data(データ)”を組み合わせた造語。
お客さまのデータに光をあて、輝かせることで、新たな知見を引き出し、お客さまの経営課題の解決や事業の成長に貢献していく、という思いを込めています。』
Lumadaとは日立グループのデータを活用した事業の総称です。多彩な事業をおこなう日立グループは、データを活用できる領域がとても広いことが特長です。

Lumada活用事例:ジェノバ市の公共交通インフラ

日立製作所のグループ会社である日立レールは、2023年7月末のプレスリリースにて、イタリア・ジェノバ市の公共交通インフラ全体で利用できるアプリ「360Passアプリ(通称:GoGoGe)」の契約をジェノバ市交通当局AMTと締結したと発表しました。
GoGoGeは公共交通機関の混雑具合の確認や支払い、予約などができるアプリです。乗り物や街中に設置された7,000以上のセンサーで利用者を識別しているそうで、今後は公共交通機関の時刻表の最適化や大規模イベントへの対応などにデータを活かすこともできるとのことです。

事業ポートフォリオをシンプル化

日立統合報告書2024によりますと、執行役社長兼CEO(当時※)の小島啓二氏は、複雑な事業ポートフォリオは大きなリスクであることを指摘し「Lumada戦略との整合性を踏まえ、常にシンプル化をめざします。」としています。生成AIによる生産性向上により、今後テクノロジーの転換点が想定よりも早まる可能性を視野にいれ備えていくとのことでした。
※2025年4月1日に徳永俊昭氏が新たな執行役社長兼 CEOに就任しています。

日立製作所の企業理念 

公式HPでは、以下の企業理念 MISSIONが紹介されています。
『優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する』
創業者の小平氏が事業を始めた際の志であるこのMISSIONは、社会において果たすべき日立グループの使命として現在に至るまで受け継がれています。

まとめ

株式会社日立製作所は、1910年に小平浪平氏により創業されました。Lumadaを軸に事業ポートフォリオのシンプル化をすすめ、テクノロジーの転換に備えていくとしています。

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