フジ日本精糖株式会社
フジ日本精糖株式会社は、前身である日本精糖株式会社とフジ製糖株式会社が、2001年に合併して設立された精糖メーカーです。現在、砂糖の製造販売事業を中核事業として、機能性素材・切花活性剤・食品添加物等の事業を展開しています。
世界で初めて産業的に砂糖からイヌリン作り出すことに成功
Fuji FFとは
同社は、イヌリンを作り出すことができる酵素を発見し、世界で初めて産業的に砂糖から作り出すことに、成功しました。
イヌリンとは、普段よく食べているタマネギ・ゴボウ・にんにくなどといった多くの植物に存在する水溶性食物繊維です。
特に、キクイモやチコリには多く含まれていることが知られています。
その商品名を「Fuji FF」として、多くの食品に利用されています。
安心安全
Fuji FFは、原料が砂糖であるため、ノンGMO・非遺伝子組換えで、アレルギー物質を含まないノンアレルギーであり、安心・安全な食品素材です。また、食品添加物ではありません。
物性改良
Fuji FFを食品に使うことで、焼き菓子をクリスピーな食感にしたり、ふんわりさせたりと食品の物性を変化させることが可能です。
また、味に深みを与えたり、雑味を抑えたりと様々な特長があります。
これらの特長を上手く使うことで、菓子類・乳製品・惣菜など、多くの食品に利用できます。
生理機能
Fuji FFを一定量食品に配合させることで、食物繊維強化や整腸作用などの機能性を付与させることができます。
Fuji FFは、機能性表示食品の関与成分や食物繊維源として利用することも増えてきています。
フジ日本精糖の事業
砂糖
上白糖・グラニュ糖・中双糖・三温糖・白双糖・液糖の製造を行っています。
キープ・フラワー
花びんの中のバクテリアの繁殖を抑え、切花に必要な栄養を補給します。
キープ・フラワーは、毎日の花びんの水替えの煩わしさを避け、花の美しさを最大限に引き出し、長持ちさせることができます。
フードサイエンス
フードサイエンス事業は、砂糖のミセルコロイド(集合体)が食品の香気成分を包み込み、安定化させる機能に着目した粉末香料の研究から始まり、そこから多くの知見を得ながら技術の幅を広げてきました。
こうして確立した粉末化・乳化、およびCD包接技術・抽出エキス加工技術・配合技術などをベースに、ISO9001および食添GMPに基づく品質管理システムで、ビタミン等を中心とした食品添加物製剤や各種機能性素材の受託加工(開発・試作・製造)を行っています。
イヌリン
業務用イヌリン「Fuji FF」
同社で製造販売しているイヌリンの業務用商品名は「Fuji FF」です。
「Fuji FF」は、砂糖から作られた非常に純度の高いイヌリンです(国内外にて特許取得されています)。
原料となる砂糖に、独自の酵素を反応させイヌリンを作り出します。
その後、分離・精製・乾燥させた白色の粉末が「Fuji FF」です。
事業環境の変化に柔軟に対応し、独自に成長を持続できる会社を目指す
基本戦略
・非砂糖分野のさらなる拡大
国内外におけるイヌリンの拡販や、同社のユニテックフーズで展開しているHBS(健康・美容・スポーツ)分野や植物肉(NIKUVEGE)に力を注ぎます。
また、新規事業の取り組みなどによって、非砂糖分野の収益を相対的に高めていきます。
・輸出入・三国間貿易による海外への挑戦
タイの連結会社Fuji Nihon Thai Inulin Co.,Ltd.を中心に、その他地域において、イヌリンのさらなる拡販を進めていきます。
・社員教育の強化
・ESG(環境・社会・ガバナンス)経営の推進
企業理念/「夢のあるたくましい会社」を目指し、健康な生活づくりに貢献。
「『私たちは、『夢のあるたくましい会社』を目指し、健康な生活づくりに貢献します』という企業理念を掲げています。精糖事業等のベース事業を確実に維持しながら、国内外において、次世代に繋がる夢のあるビジネスを開拓して行きたいと考えております。」
経営方針
顧客第一主義の徹底
会社の発展と共に社員が成長する企業文化の形成
公正で透明性のある企業活動の推進
社会に評価される企業価値の向上
社会に貢献する企業市民活動の充実
まとめ
フジ日本精糖株式会社は、設立以来、砂糖の製造販売事業を中核事業として、機能性素材・切花活性剤・食品添加物等の事業に取り組み、非砂糖分野においても事業拡大をしています。今後も、タイをはじめとした東南アジアを中心に、更なる拡販を目指していくと思われます。
引用:フジ日本精糖株式会社 https://www.fnsugar.co.jp/
「vision」内 フジ日本精糖株式会社