個人がビジョンをもつ意義と今日から始められる具体的行動を再考

これまで弊サイト内でビジョンの意義や作成方法を幾度と紹介してきましたが、漠然として抽象的な概念であるビジョンに対して、具体的な意義を腹落ちさせ具体的な行動として落としこむにはどうしたらいいでしょうか。
ビジョンのより掘り下げた意義と、今日からスタートできる具体的行動についてまとめました。

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ビジョンの重要性

個人がビジョンをもつ意義について考えます。

◆AIが目的自体を決めることはできない

「AI」「自動化」の中で、何を目的とし、何をゴールとするかを決めることは人間にしかできません。
ビジョンはいわば「マインド、精神」の部分であり、ビジョンを持たなければ何を目的とし、何をゴールとして目指すのか、決断することができません。
決断ができなければ周りの環境に身を任せ、意思なく生きていくことになります。将来的にはAIやアルゴリズムに誘導され、生きていくことになってしまうかもしれません。これに杭を打てるのがビジョンです。

◆達成、継続がしやすくなる

ビジョンをもつと、特に業務時間外での動き方に変化が出てきます。仕事が終わってから勉強や副業に取り組める人は、ビジョンや大志が原動力となっているのでしょう。
また、ちょっとやそっとの困難では諦めたり悩んで停滞したりしない精神的な強靭さを養うことができます。

◆生産性を上げる動きをとるようになる

ビジョンは思考停止を打破できます。ビジョンを持ち、目的を明確に設定することでムダな動きや外的刺激が削がれ、結果として仕事の生産性が上がります。大志を実現するためにやらなくてもいいことに十分な時間をかけたり、のほほんとしたりする暇はないでしょう。

今日から始めるビジョンを醸成する方法

◆疑問を持ち、課題を創出する

課題解決自体が意義を持つのは一昔前まででした。昨今では課題を提案することでAIが課題を解決してくれます。よって、課題を見出すことに価値があります。
そのために、日頃から疑問を持つことを心がけて過ごすことで、物事への興味の範囲も広がっていくうでしょう。例えば、台風という一つのキーワードに対して、今年は台風の被害が大きくないか?、なんで被害が大きいのか?、なぜ強い台風がたくさんくるのか?などの様々な疑問を持ち、この疑問が地球温暖化による海水温の上昇など大きな課題の発見に繋がります。
今日行くお店の検索やお天気ニュースチェックをするのもいいですが、ビジネスで今起きていることを調べ、一つのキーワードに関してグーグル検索を1日1回はするようにしたいものです。

◆起業家マインドをもつ

AIにより好きなことを仕事にできる、余暇が増える、そして「誰もがアーティストになれる」時代です。
仕事でも「従業員」として働いていては淘汰されます。やらされている義務感ではなく、やりたくてやっている前のめり感が、当たり前に必要となります。
社内のルーティーン業務であっても、事業として課題を見つけ、改善や発展ができないかを受け身ではなく能動的に考えられるようになることです。

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◆コンフォートゾーンから抜け出す

自分自身にとって簡単なミッションやゆるいデットライン、つまりはコンフォートゾーンにいて成長は見込めません。自分にとって困難なミッションや厳しいデッドラインに立ち向かうことで成長することができます。また、それを継続していくことでグリッドを培うことができます。
企業の福利厚生や制度を受け身で求めるだけではなく、個人の意識を変え、行動を変えることも同時にやっていかなければなりません。

◆公私で取り組めるものを見つける

いきなりビジョンを作成するのは困難であり、即席で作成したとしてもそれを自分の軸としてブレずに持ち続けられるでしょうか。
またAIや自動化により、好きなことを仕事や生活と一致させないと弱者になる時代です。
公私を分けないで取り組めるもの、夢中になれるものを探すことは何も理想論ではなく、そうしなければ淘汰されます。
制度という縛りで枠をつくっていては、「働く」ことと「生きる」ことはコミットしていきません。場所・時間・物理的制約をつくらない生き方は、今日から模索を始めなければ手遅れになるでしょう。

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