【経営理念-企業ピックアップ】アスクル株式会社

アスクル株式会社

1990年、プラス株式会社社内に、21世紀の新しい流通を考える「ブルースカイ委員会」が発足。アスクルの原型が生まれ、1997年に、プラス株式会社よりアスクル事業を継承し、アスクル株式会社として営業開始し様々な流通のサービスを開始しています。2020年には、日本のEC事業者では初めてCDPより「気候変動Aリスト(最高評価)」企業に選定されています。

アスクルモデル

同社はひとりでも多くの顧客の方に快適なサービスを届けることをめざしています。

わが国の総事業所数は約600万(2009年経済センサス基礎調査より)。その95%が従業員数30人未満の中小事業所です。
同社は、そんな少人数のオフィスの方々に、大規模事業所なみのサービスを提供することを目的として1993年に事業開始しました。
そして、従来は直接店頭に足を運ぶしかオフィス用品の購入手段がなかった中小事業所の、「不便を便利に変える」というオフィスのトータルサポートをめざしたサービスを提供し、新市場を作り上げるというイノベーションを起こしました。
機能主義に徹した効率の良い流通モデルを構築することで実現したこのサービスは、現在では中小事業所だけでなく、従業員30人以上の大規模事業所の方々にも利用いただいています。

従来の流通構造をより機能的に、合理的にしたビジネスモデル。それがアスクルモデルです。

メーカーで製造したものが人々の手元に届くまでに、メーカー、一次卸、二次卸、小売などの段階を経ていく従来の流通システムは、多段階流通経路と日本固有の取引慣行の中で、長い間均衡を保ってきました。
しかし、そのシステムには各段階で、仕入れ、在庫管理、営業などの機能が重複しており、非効率だと同社は考えました。
では、どうしたらロスのない効率的なシステムを作ることができるのか?この問題提起こそが同社の根幹を成すものでした。
こうして考え出されたのが、既存の流通機能を徹底的に分解し、有効な機能と役割をいちばん得意なところが担うという独自の流通システム-アスクルモデルです。
同社がリデザインしたシンプルな流通構造によって、産業プロセスを短縮化し、他の直販体制よりも低コストで顧客の方に均一なサービスを提供できるようになりました。

アスクルは独自のエージェント制度を実現しました。

「機能主義」という流通のリデザインの中で、最も特徴的なのがエージェント制度です。
エージェントの役割は新しい顧客の方の開拓と債権管理、代金の回収です。それ以外のカタログ発送、注文受付、配送、問い合わせ対応などはすべて同社が行います。
それぞれが「営業」や「在庫管理」などを重複して行なうのではなく、流通にとって必要不可欠な機能をエージェントと分担することで、流通システムの簡素化を実現しました。
顧客の方と同社を結んでいるのは、全国各地のエージェントなのです。

アスクルがめざす社会最適

同社は、エージェント、サプライヤー、配送会社、情報システム開発および運用会社などさまざまなパートナー企業と、企業の枠を超えて役割を分担。同社は”小アスクル”として役割を果たしながら、互いが戦略的に”大アスクル”として連携しています。
これにより業務の重複、時間やコストのロスが排除され、情報の流れが円滑になり、人々の声により的確により速く応えることができるようになります。
そして、それをさらに効果的に機能させていくためには、同社自体は企業間が情報共有できるプラットホームであるべきではないかと考えています。
プラットホームはビジネスのクロスロード。
障壁のないオープンな場なので、情報の流れも円滑になるためアクションも早く、同社だけではなく顧客の方やパートナー企業にとっても相乗効果を生み出します。これが同社のめざす「社会最適」です。
ここではパートナー企業が一体化し、商品開発を含む品揃え・より迅速で確実なお届け方法・オフィスに適応した支払方法・使いやすさ・価格対応などを、顧客の方の視点に立って進化させ続けていくことができるのです。

人々のために進化し続けていく

「三方よし」のビジネスモデルを目指し、同社は人々のために進化し続けなければなりません。なぜなら、持続可能な社会の実現は、人々の未来にとっても欠かすことができないものだからです。
そのためにまず大切なことは、同社で働く人たちが心身共に健康な状態であることだと考えています。
同社では、「働く人を応援する仕組みづくり」を積極的に進めています。現場の最前線で働く物流センターの従業員を対象に、食事を無料で提供する試みを開始したのも、そのひとつです。
同社で働くすべての人たちが、人々の声に耳を傾け、人々のために進化することに集中できる環境をいかにつくっていくのか。常に模索し、考え、行動することが、社長としての重要な役割であると認識されています。
同社の未来は、これからも人々とともにあります。明日へ未来へ、人々とともに歩き続けていきます。

企業理念/お客様のために進化する -Innovate for Customers-

『アスクルがずっと大切にしていく考え方(アスクルのDNA)。
アスクルの現在、そして今後の成長に向けた事業展開で、忘れてはいけないことです。
創業当時から、私たちはどうしたらお客様に喜んでいただけるか、そしてそのために自分たちはどのようにあるべきか、いつも模索し続けてきました。
私たちが目指しているのは、お客様と社会にとって必要なものを、もっとも望ましいかたちで提供すること。そのために、アスクルは常にお客様の声を聴きながら商品、サービスの内容、システム、そして私たち自身をたえず進化させています。
そして、そのことが、お客様のために圧倒的な価値を創造することにつながっていく。私たちはそのように考えます。
アスクルはいつも、お客様のために進化することを、すべての原点にしています。』

ミッション/いつでも、どこでも、誰にでも。欲しいものを欲しいときにお届けする革新的生活インフラを最もエコロジーなかたちで実現する。

「『お客様のために進化する――。』
この企業理念のもと、最高のHAPPYをご提供するために私たちが果たす役割・責任がアスクルのミッションです。
アスクルの使命、その基本は、いつでも、どこでも、誰にでも、欲しいものを欲しいときにお届けするという、日々の暮らしやビジネス、産業を含めた社会生活全体の革新的なインフラを、もっとも環境負荷が少ないかたちで実現することです。
またそれは、さまざまな人のさまざまな要望を聴き、つなげていく機能としての役割も持ち、サービスの多様化とともに、必要なものを必要なときにお届けするという新たな価値創造にもつながっています。」

まとめ

アスクル株式会社は、顧客の目線で新しい流通を考えて動いています。今後も、新しい流通の形の事業展開を行うと思われます。
引用: アスクル株式会社 https://www.askul.co.jp/kaisya/

「vision」内 アスクル株式会社

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