江崎グリコ株式会社
1919年にカキの煮汁に多量のグリコーゲンが含まれることを確かめた創業者の江崎利一氏は、グリコーゲンを活用した食品の商品化に着手しました。1921年に、江崎グリコ株式会社の始まりである合名会社江崎商店を設立し、現在では商品の幅が広がり、菓子、冷菓、食品、牛乳・乳製品の製造および販売を行っています。
Glicoグループの原点
「世の中に役立つ事業をしたい。」―これが、同社グループの原点です。創業者・江崎利一氏が父親から薬種業を引き継いだ18歳の時、すでに胸に秘めていた志でした。創業者が少年の頃に学んだのは、「商売というものは、自分のためにあるとともに、世の中のためにもある」という商売の本質です。それ以来、人生をかけた決断を積み重ね、36歳の時、国民の心身の健康に貢献する食品事業として具現化に至りました。栄養菓子グリコを創製し、当時最も信用がある百貨店、大阪三越の店頭に並んだのは、上阪して約一年後の1922年2月11日のことです。この日を同社グループの創立記念日としているのは、栄養菓子という新しいジャンルを開拓し、グリコという商品を通じて、人々へ貢献することが出来るようになった節目の日であるからです。薬学や栄養学はもちろん、販売や宣伝、心理学などを独学で学び続け、生涯にわたって創意工夫を貫く。世の中に貢献できることを追求し続けた創業者の志こそ、同社グループの原点です。
創意工夫とチャレンジによる持続的成長
現在、同社グループは、菓子・冷菓・乳製品や加工食品といった領域で事業を展開しています。近年では、乳幼児の健やかな成長を支援する飲料・食品や、人々の暮らしに合わせて健康をサポートする商品の拡充、さらには、健康機能を持つ食品素材の研究・開発にも注力しています。企業を取り巻く環境は、時々刻々と激しく変化し続けています。AIやバイオテクノロジーなどの最先端技術が目覚ましい発展を遂げ、情報は瞬時に世界中を行き交う時代となりました。そのような環境下で、同社グループは常に時代を先読みしながらグローバル規模で事業を拡大し、世界中の至るところで同社グループの存在価値を高めていきたいと考えています。さらには、健康志向の高まりにいち早く対応し、本質的な健康課題の解決を実現するため、研究・技術開発力の強化を一層推進していきます。また、激動の時代であるからこそ、これまで以上に人々の声に真摯に耳を傾け、創意工夫とチャレンジを重ねることで、持続的成長の実現に向っています。
経営資源の「選択と集中」による競争力の強化及び、持続的成長に向けた経営基盤の強化
同社では中長期的な成長のための重要な要素を、①経営資源の「選択と集中」による競争力の強化、②持続的成長に向けた経営基盤の強化とし、対処すべき課題に対する具体的な事業活動を推進しています。
①経営資源の「選択と集中」による競争力の強化
・重点ブランドへの資源配分を強化し、イノベーションの創出とブランド価値の向上を通じた収益拡大を図ります。
・健康事業の展開エリアを拡大し、さらなる成長の実現に取り組みます。
・中国・東南アジア、北米における事業運営体制を確立し、同社グループの事業成長の基盤とします。
②持続的成長に向けた経営基盤の強化
・バリューチェーン全体で品質保証体制を強化し、価値創出に取り組みます。
・人財育成への取り組みを強化するとともに、多様な人財の活躍推進を図り、また従業員の健康維持・増進を積極的に支援し、組織力を向上します。
・従業員一人ひとりのCSRへの意識を高め、コーポレートブランドの価値向上を図ることで、持続的な企業価値の向上に取り組みます。
企業理念/「おいしさと健康」
『おいしさの感動を 健康の歓びを 生命の輝きを
Glicoは、ハート・ヘルス・ライフのフィールドで
いきいきとした生活づくりに貢献します。』
HEART…おいしさの感動を
HEALTH…健康の歓びを
LIFE…生命の輝きを
Glicoスピリット/創る・楽しむ・わくわくさせる
『創ることを精一杯楽しんで、
大胆に行動を起こしてみよう。
面白いこと 新しいこと
愉快なこと 素晴らしいこと
創意に満ちたチャレンジは、
きっとぼくらを わくわくさせる。
もっとみんなを わくわくさせる。』
まとめ
江崎グリコ株式会社は、健康志向を重点に置いた事業を展開し、菓子・冷菓事業などの機能性食品の製造・販売に注力しています。創業者の強い志があったからこそ、グローバル規模の事業展開を可能にしてきました。
引用:江崎グリコ株式会社https://www.glico.com/jp
「vision」内江崎グリコ株式会社
