【経営理念-企業ピックアップ】株式会社フルヤ金属

大きく拡大された、無数のしわが寄った光沢のある銀色のアルミホイルのテクスチャー。これは、希少金属のスペシャリストであるフルヤ金属が扱うイリジウムやルテニウムといった貴金属の加工技術、そしてそのリサイクル能力と循環型ビジネスモデルを象徴するものです。

株式会社フルヤ金属

希少金属の市場を切り開いてきた株式会社フルヤ金属は1951年に創業された企業です。プラチナグループメタルのスペシャリストである同社は、加工の難しいイリジウムとルテニウムの取り扱いに特化しており、製品分野で高い市場シェアを確立しています。

デジタル社会を支える縁の下の力持ち

フルヤ金属はプラチナ・イリジウム・ルテニウム等の工業用貴金属各種製品の製造・販売、また電子材料、半導体関連製品の販売、使用済み貴金属のケミカルプラントでのリサイクルを行っているとのことです。同社の技術は洗濯用洗剤やナイロン繊維の製造、デジタル機器や車両部品、飴やガムの香料にも使われているそうです。『デジタル社会を支える縁の下の力持ち』である同社はHDDや半導体、タッチパネルの研究開発により高度情報化社会の発展を支えているとのことです。

世界有数の高い技術力

イリジウムとルテニウムは特に採掘量の少ない貴金属ですが、フルヤ金属は鉱山との直接契約により世界屈指といえるほどの安定的な調達力があるそうです。さらに使用済みの製品をリサイクルして再製品化する循環型ビジネスモデルを構築しており、そのリサイクルキャパシティは世界での生産量を上回っているとのことです。
採掘されたイリジウムパウダーを製品化する技術と、リサイクルを主とした高純度化技術を兼ね備えたメーカーは世界でも稀であり、国内ではフルヤ金属のみであるとのことです。
フルヤ金属は、貴金属原料の調達力とリサイクルキャパシティ、世界有数の高い技術力を強みとしています。

事業の5つの柱と新たな柱の創出

フルヤ金属は2025年6月期を初年度とする3年間の中期経営計画を策定し、売上高820億円の達成を目指しているそうです。そのために事業の5つの柱(電子、薄膜、サーマル、ファインケミカル、リサイクル)を強化し、経営基盤を強固に構築する「5本柱経営」を進めるとしています。さらに、グリーン・デジタルなどの新規分野の開拓による「新たな柱」の創出も行っていくとのことです。また、東京証券取引所スタンダード市場からプライム市場に移行した同社は、よりパブリックなイリジウム・ルテニウムのスペシャリストとして、環境や持続型社会に貢献していくそうです。

株式会社フルヤ金属/経営方針

プラチナグループメタルを中心とした工業用貴金属製品を通じて科学技術の発展に寄与し、社会の繁栄に貢献する。

まとめ

株式会社フルヤ金属は1951年に創業され、イリジウムとルテニウムの取り扱いに特化している企業です。半導体関連製品の製造・販売、使用済み貴金属のリサイクルを行い、デジタル機器や車両部品など幅広い分野で技術を提供しているとのことです。同社は高い技術力と独自のリサイクル技術により、国内唯一の循環型ビジネスモデルを持っているそうです。今後は「5本柱経営」を進め、グリーン・デジタル分野の開拓等、成長を図っていくとのことです。

引用:株式会社フルヤ金属 https://www.furuyametals.co.jp/

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