フマキラー株式会社
フマキラー株式会社は、創業1874年です。殺虫用品・家庭用品・園芸用品・業務用品等の製造販売、輸出入の事業を行っています。
Fumakilla’s DNA. 技術×発想×情熱=世界初
発展途上の日本を支えたフマキラーの原点
衛生環境の整備が進まず、発生した害虫が媒介する伝染病に感染することも少なくなかった大正時代。
それを憂慮した同社の前身・大下回春堂は、人々の暮らしと健康を守るためには殺虫剤が必要不可欠と判断。
除虫菊からつくった殺虫剤「強力フマキラー液」を世界に先駆けて開発、製造販売を開始しました。
殺虫液が入ったビンにストロー状の霧吹器を付け、息を吹き込んで散布するという使用方法で、蚊やハエ、シラミといった害虫の駆除に高い効果を発揮。生活環境の改善に大きく貢献しました。
蚊取りの歴史を変えた、チャレンジスピリット
明治時代から戦後にわたり、家庭で広く使われていた蚊取り線香。
しかし火を使うことから、火事の心配や煙への不満も抱えていました。
そこで同社は、「より安全で、より安心して使える新しい蚊取り」の開発に着手。
10年にも及ぶ開発期間を経て、火を使わず煙も出ない世界初の電気式蚊取りを完成させました。
ところが役員を始め、社内中が発売には猛反対。大卒の初任給が2万円程度の時代に、350円もする蚊取りが売れるはずないと考えたのです。
これに対し、当時の社長である大下高明氏は「失敗したら自分の株すべてを売り、社長を辞する」と宣言し、社運を賭けて発売に踏み切りました。
結果「ベープ」は爆発的ヒットを記録。その名は一躍、電気式蚊取りの代名詞となりました。
次世代の証、「火も電気も電池も使わない」
住環境やライフスタイルの変化など、時代とともに発展を続けてきた蚊取り。
次に目指すべき姿とは。消費者が求めるものとは。
同社が導き出した答えは、「火も電気も電池も使わない」という、従来の常識を大きく覆す画期的なコンセプトでした。
2008年に誕生したワンプッシュ式蚊取り「おすだけベープ」は、ひと押しで薬剤が部屋中に行き渡り、12時間も効果が持続。
そのため、一つの部屋に置き続けておく必要がなく、一台で家中に使用することができます。さらに、曲線を基調とした洗練されたスタイルは、生活を豊かにする優れたデザインに贈られる「グッドデザイン賞」を受賞。安全性、機能性、デザイン性のすべてにおいて大きな進化を遂げた、まさに次世代の蚊取りです。
価値ある「日用品質」をお届け
殺虫剤
生命をも脅かす病害虫から人々を守る殺虫剤。効き目はもちろん、“安全・快適であること”にもこだわっています。
製品:「ベープ」シリーズ(蚊・ハエ・ゴキブリ・ダニ等の衛生害虫対策製品/アリ・ハチ・ムカデ等の不快害虫対策製品)
家庭用品
暮らしに役立ち、さらには暮らしのクオリティを上げていく。そのような価値ある家庭用品を届けています。
製品:「アルコール除菌」シリーズ(花粉・ハウスダスト対策/防虫剤/除湿剤/その他ホームケア用品各種)
園芸用品
生活にうるおいを。環境にやさしさを。より手軽で、より安全性の高い新しい園芸スタイルを提案しています。
製品:「カダン」シリーズ(殺虫・殺菌剤/除草剤/肥料/培養土/不快害虫駆除剤/その他園芸関連製品各種)
業務・産業
常に使う人の立場に立った発想から生まれる新製品には、同社ならではの「日用品質」が息づいています。
製品:業務用不快害虫駆除器など、店舗・工場・飲食店向け害虫対策用品各種
新しい価値の創造と提案
創業から走り続けること、150年あまり。
同社は、殺虫剤からはじまり、家庭用品、園芸用品、業務用品へと事業領域を拡大し、日本のみならず世界中を舞台とするグローバル企業へと躍進を遂げてました。
この成長を支えているのが、常にチャレンジャーであることを貫くアグレッシブな企業姿勢です。
いつの時代も失敗やリスクを怖れず、”新しい価値の創造と提案”を愚直なまでに進めました。
これまでにない性能や技術を追求するとともに、「日用品質」というスローガンのもと、使う人の立場に立ったモノづくりを徹底することで、オンリーワンの価値を持つフマキラー・ブランドの創造に全力を挙げています。
しかし近年、世界規模の経済危機などから、企業を取り巻く状況は、かつてない厳しいものとなっております。
同社ではこのような困難な時だからこそ、原点である「ひとの命、ひとの暮らし、ひとを育む環境を守る。」という経営理念のもとに、社員一人ひとりの情熱を結集し、さらに力強く、さらに前向きに、すべての活動に取り組んでいきたいと考えています。
経営理念/ひとの命を守る。ひとの暮らしを守る。ひとを育む環境を守る。
『わたしたちは、世界中の人々がいつまでも安心して快適に暮らすことのできる社会づくりに貢献していきます。』
社是 誠魂長才
「フマキラー社員の基本となる心構え。」
「何事をするにも誠心誠意、『まごころ』をもって事に当り、常に努力して才能を伸ばし、知識を広めて社会、国家に貢献します。」
まとめ
フマキラー株式会社がこだわるのは、暮らしの中のクオリティです。実際の生活と同じ目線の高さをモノサシに、暮らしをもっと快適に、もっと安心にする、価値ある「日用品質」を届けしています。今後の事業展開は、経営理念のもとに、さらに力強く、さらに前向きに、すべての活動に取り組んでいくと思われます。
引用:フマキラー株式会社 https://www.fumakilla.co.jp/
「vision」内 フマキラー株式会社