神鋼鋼線工業株式会社
神鋼鋼線工業は、非自転性ワイヤロープ「ユニロープ」をはじめ、世界トップレベルの鋼線製品を提供する総合メーカーです。橋梁や学校などの建築物、船舶など、耐震性・耐久性が求められる場所において、同社の製品が使用されています。
世界最高峰の非自転性ワイヤロープ「ユニロープ」
クレーンで物を釣り上げた時、クレーンのワイヤロープには自転力が発生します。1本のワイヤロープで物を釣り上げる場合、釣り上げる物によっては、この自転力によってロープがクレーン本体に絡みつく、ロープが激しく回転するなどの危険性があります。この危険性を減らすために必要となるのが、神鋼鋼線工業が手掛ける非自転性ワイヤロープ「ユニロープ」です。
この「ユニロープ」は、非自転性・耐摩耗性・破断強度・柔軟性に優れ、世界最高峰の性能を有しています。高揚程クレーン・デッキクレーン・海洋観測向ウィンチなどに用いられ、工事現場・作業現場の安全に大きく貢献しています。
創業以来「品質第一」で事業を展開
神鋼鋼線工業は、1954年に株式会社神戸製鋼所から分離独立し発足しました。分離独立以降、同社は「品質第一」をポリシーに高品質な鋼線製品を世に送り出し続け、産業分野において厚い信頼を獲得しています。
PC鋼線事業
PC鋼線は、橋梁、トンネル、ビル・マンション、スタジアム、電柱といった様々な建築物に使用され、コンクリートの強度を高める役割を果たします。同社は、そのPC鋼材の品質改良・量産化・新製品開発に力を注ぎ、品質・生産量において世界トップレベルとなっています。
ばね特線事業
ばねは、自動車、家電、通信機器、医療機器など、世の中のあらゆる製品で使われています。神鋼鋼線工業は鋼線、ステンレス鋼線、チタン線・チタン合金線、特殊合金線など多種多様なばね用鋼材の開発・製造を手掛けています。
ロープ事業
ワイヤロープはクレーンなどの産業用機械や、エレベーター、スキーリフトに使用されるほか、漁業・林業でも使用されます。同社はその多岐にわたる用途に対応できるよう、構造や材質の異なる多様なワイヤロープを製造しています。
エンジニアリング事業
PC鋼材、鋼線、ワイヤロープの二次加工製品を用いて、使用目的に応じた製品・工法の開発をしているほか、現地での施工指導も行っています。
挑戦とコスト競争力強化による、収益基盤の安定化を図る
神鋼鋼線工業は現在、将来的な環境変化を見越した挑戦とコスト競争力強化により、収益基盤の安定化を図っています。
重点実施事項
◆公共事業の将来的な縮小に備え、建築・自動車向けに事業拡大
◆エレベーター・クレーン分野における高付加価値製品の海外販売拡大
◆独自技術の提案により、新設橋梁における自社ケーブル採用数を増やす
◆メンテナンスや耐震分野が主力事業となるよう規模を拡大する
ミッション/社会が前に進むために、「なくてはならない価値」を提供し続ける
神鋼鋼線工業は、道路・橋梁・建築・海洋・自動車・産業機械・家電機器といった幅広い領域で顧客ニーズに応え、人々の暮らしと産業の発展を支えています。社会がその時々で必要とする「なくてはならない価値」を提供し続け、持続可能な社会の実現に貢献していくことをミッションとしています。
まとめ
創業以来、神鋼鋼線工業株式会社は「品質第一」をポリシーに、暮らしと産業に欠かせない製品を世に送り出してきました。同社は「挑戦」「コスト競争力強化」を起点に事業をさらに発展させ、これからも社会に大きな価値を提供し続けます。
引用:神鋼鋼線工業株式会社 https://www.shinko-wire.co.jp/
「vision」内 神鋼鋼線工業株式会社