株式会社ホクリヨウは、北海道と東北で安心・安全な卵づくりに取り組んでいる企業です。卵の安全性の確保しさらに向上させるため、様々な取り組みを行っている株式会社ホクリヨウは、今後どのような経営方針をとっていくのでしょうか。その事業の背景にある想いを紐解いていきます。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。
株式会社ホクリヨウ
1949年北海道小樽市にホクリヨウは、北海道糧食株式会社として設立されました。その後、1972年に飼料部門を他社に譲渡した後、株式会社ホクリヨウとして分離独立しました。主に鶏卵や液卵・温泉卵といった加工卵の製造・販売を行う企業です。
庭園農場と安全な製品の提供
ホクリヨウは道内にある専用の育成農場で雛を育成し、北海道で5カ所、東北で3カ所の成鶏農場で卵の生産に取り組んでいます。コンピュータ管理を入れた鶏舎になっており、サルモネラの汚染防止をはじめとした安全環境整備を設けています。生産された卵は、農場とつながっているパッキング工場において、人の手を介さずに製品化できるそうです。
農場の環境整備にも配慮し、鶏舎間に芝生を張り、植樹を行うなどの緑化を行っています。緑豊かな環境で生産された卵として『庭園農場でつくられた卵』というキャッチフレーズがつけられています。
徹底した品質管理と動物への配慮
品質管理を徹底的に追求するという経営理念のもと、ホクリヨウは安全対策に取り組みHACCPなどの認証を取得しています。HACCP(危機分析重要管理点)とは、食品製造の全ての段階に関連して起こる可能性のある危害を全て洗い出し、製造における安全性の確保を目指す衛生管理手法です。
また、平飼などのAW(アニマルウェルフェア)にも取り組んでおり、動物の受ける痛みやストレスを軽減し、本来持っている行動欲求を満たすことを目指しているそうです。
経営方針と施策
ホクリヨウは、『グローバルな競争社会で成長発展していくために、常に将来を見通し、大胆に変化していく。』を経営方針としています。
主に事業領域の拡大、相場に左右されない収益体質の構築、鶏卵生産コストの引き下げなどに取り組み、以下の施策を行う予定です。
・事業領域の拡大では、エビアリー(多段式平飼い)卵の販売地域拡大や販売チャネルの多様化、国内やアジアにおける積極的なM&Aを図っています。
・収益体質の構築では、鶏卵が相場商品であるため、栄養成分を強化した卵やアニマルウェルウェアを意識した平飼い卵などの「付加価値卵」生産、拡販に注力する方針です。
・鶏卵生産コストの引き下げにおいては、鶏舎への最新技術の導入や飼料成分・飼育環境の改良、防疫対策などを進めるとしています。
ホクリヨウの経営理念
品質管理を徹底的に追求し、世の中に広く安心して食べていただける製品を提供する。
私たちは、ほぼ1日1個、卵を食べているそうです。ホクリヨウは安価なたんぱく源としての卵を安全・安心に届けるために、日々努力を続けています。コストダウンの努力とともに生産・製造の安全性を確かなものとするための施策を講じています。
まとめ
1949年設立の株式会社ホクリヨウは『品質管理を徹底的に追求し、世の中に広く安心して食べていただける製品を提供する。』という経営理念に基づき、安全性の高い鶏卵や加工卵づくりに取り組んでいます。今後は、事業領域の拡大を進めながら、収益体質の構築やコスト削減に取り組んでいく方針です。




