【経営理念-企業ピックアップ】株式会社伊藤園

グローバルティーカンパニーを目指す伊藤園の事業内容を表す、茶畑のクローズアップ画像

株式会社伊藤園

株式会社伊藤園の原点は、1964年創業の日本ファミリーサービス株式会社です。1966年に合資会社ビーエー商会と共同でお茶の販売に特化したフロンティア製茶株式会社を設立し、当時量り売りが主流だった茶葉を小分け包装した「パック茶」を開発して小売店に直接売り込んだそうです。その後、1969年に現在の株式会社伊藤園に商号を変更しています。

リーフやドリンクに定番ブランドが多数

伊藤園は緑茶やほうじ茶といった茶葉のほか、「香り薫るむぎ茶」などのティーバッグやインスタント製品の製造・販売をしています。また、清涼飲料水や乳飲料の開発や原料の仕入れ、販売も手がけていますが、飲料化(ボトリング)は飲料製造企業に委託するファブレス方式を採用しているそうです。
世界初のペット入り緑茶「お~いお茶」や、「1日分の野菜」「TULLY’S COFFEE」など、伊藤園は定番的な飲料ブランドを数多く世の中に送り出しています。

世界にお茶をお届け

和食や抹茶の世界的ブームや健康志向に応える形で、伊藤園は飲料ブランド「お~いお茶」やリーフ製品「MATCHA GREEN TEA」などを米国・中国を中心に展開しています。
伊藤園の分析結果によると、海外の顧客と国内若年層は「後味のすっきりさ」「爽やかな香り」を楽しめる味わいを日本茶に求めているそうです。分析結果を踏まえた新ジャンルの日本茶として、はっとする香りとまろやかな口あたりが特徴の「お~いお茶 PURE GREEN」や、レモンの香りとお茶のあまみを楽しめる「お~いお茶 LEMON GREEN」の販売が開始されました。

グローバルブランドの確立のために

伊藤園は2040年に「世界のティーカンパニー」となることを目標に、「ユニーク・価値創造・グローバル」の3つを柱とした中期経営計画を策定しています。独自の技術とビジネスモデルでイノベーションを推進し、美味しさと社会課題の解決に貢献する製品を通じて、人々の健やかな暮らしを支えていくとしています。
現在は「お~いお茶」のグローバルブランド化を進める第2ステージにあり、2025年4月期からの5年間で売上・利益・ROEの成長を図り、国内外の競争に対応しながら海外事業の加速を目指すとのことでした。

伊藤園の経営理念

お客様第一主義

伊藤園の考えるお客様とは、消費者をはじめ取引先や地域の方などの「伊藤園と関わりを持たれるすべての方々」を指しているそうです。
そういった方々に対して真摯に向き合い、常に相手の立場に立った対応をとることを経営の根幹としているとのことでした。

まとめ

1964年創業以来、株式会社伊藤園は「お~いお茶」などの茶葉製品や飲料を展開しています。米中を軸に海外展開を進め、グローバル市場向けに新商品も発売しているそうです。経営理念「お客様第一主義」の基、2040年に「世界のティーカンパニー」になることを目指し、海外事業を成長させるとしています。

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