理研ビタミン株式会社
理研ビタミン株式会社は、1949年に設立されたそうです。理化学研究所が製造していた医薬品部門の専門会社として発足した理研栄養薬品株式会社のビタミンA部門を引き継ぐ形で設立されました。現在では、天然物の有効利用を基本方針に掲げて独自性のある商品開発を行っています。
ドレッシング市場に「ノンオイル」という新カテゴリーを開拓
理研ビタミンの代表商品「ノンオイルドレッシング」は、海藻をおいしく食べてほしいという想いをきっかけに誕生したそうです。1986年発売の「生海草サラダ」に付いていたノンオイルの青じそドレッシングが好評だったため、1989年に現在の「リケンのノンオイル 青じそ」にあたる商品を発売したところ大ヒットしたとのことでした。
理研ビタミンのドレッシングは、自社開発のエキス・調味料を利用して開発を行っているそうです。またサラダ以外の料理への用途も考え、市場拡大も目指しています。
ビタミンAで培った技術を応用
理研ビタミンは、魚の肝臓から天然ビタミンAを生産する事業で培った、有効成分を「抽出・精製・濃縮」する技術を他分野にも応用することで事業を拡大させているそうです。
調味料や海藻などを扱う食品開発、乳化剤を中心とする食品用改良剤、機能性食品用の原料など、幅広い分野において技術を活用しているとのことでした。
中長期ビジョン
理研ビタミンは、2022~2030年度の中長期ビジョンとして、「持続可能な社会をスペシャリティな製品とサービスで支え、 成長する会社になる」を掲げています。2024年度までの取り組みとして、経営基盤(ガバナンス)の強化、アジア・北米での展開を加速、国内の深掘りと新領域への挑戦を挙げていました。さらに2030年度までには、新たな企業文化の構築、海外スペシャリティ製品の拡大、戦略的なポートフォリオの見直しを実行するとのことでした。同社の独自の強みを活かした事業をサステナブルな視点で見直し、成長する会社を目指しています。
理念/「天然物の有効利用を図る技術と商品で、人々の健康と栄養に寄与し、社会に貢献する」
理研ビタミンは、独自性のある新技術・新商品開発力や着実な原料調達力、品質保証力のもと、お客様の健康と豊かな暮らしに貢献しているとのことです。
まとめ
理研ビタミン株式会社は1949年に設立され、ビタミンAを生産する事業で培った技術を基に商品開発・販売をする企業です。同社はノンオイルドレッシングの市場を開拓し、自社開発のエキスや調味料で更なる市場拡大を図っています。理研ビタミン株式会社は天然物の有効利用を通じて、今後もユニークな商品開発をしていくとみられます。
引用:理研ビタミン株式会社 https://www.rikenvitamin.jp/