【経営理念-企業ピックアップ】富士石油株式会社

広角でとらえられた製油所の巨大なタンクと配管。富士石油が「エネルギーの安定供給」という企業理念のもと、世界唯一の減圧残油熱分解装置(ユリカ装置)で高効率な石油製品の生産を行い、社会インフラを支えていることを示唆します

富士石油株式会社

富士石油株式会社は、社会インフラとしてガソリン・灯油・軽油等の石油製品の生産・供給を手掛け、人々の暮らしを支えています。

世界唯一の設備を保有

富士石油の事業の中核を担う袖ケ浦製油所は、1日に14万3千バレルの精製能力を有しています。この製油所では、あらゆる石油製品を精製する設備を有しており、その中でも「減圧残油熱分解装置(ユリカ装置)」は、富士石油が世界で唯一保有する設備となっています。
この減圧残油熱分解装置は、重質油(※アスファルト等から得られる、粘度の高い原油)の効率的な活用を可能にする技術として注目されており、原油精製の残渣であるアスファルトをさらに分解・精製し、ガソリンや軽油の基材を生み出しています。

他社より高効率な生産を実現

富士石油の事業の強みであり、1968年に操業を開始した袖ケ浦製油所では、中東を中心とした世界各国から原油を輸入し、生産した石油製品を国内外へ供給しています。
減圧残油熱分解装置をはじめとする装置により、ガソリン、灯油、軽油等の白油(※色相が透明な燃料油)を生産しています。
原油精製においては通常、原油の21.5%が残渣になりますが、減圧残油熱分解装置によって残渣を6%にまで低減させるなど、高効率な白油の生産を可能にしています。

2050年へ向けて

富士石油は2050 年に向けて、収益の安定的拡大と環境負荷低減の両立を図っています。「石油精製事業の更なる基盤強化」「脱炭素社会に向けた取り組み強化」を基本方針に、以下を推進しています。

1.稼働信頼性の維持・強化

2.コスト競争力の強化、競争優位の確立

3.製油所の徹底した環境負荷低減

4.脱炭素ビジネスの追求

企業理念/エネルギーの安定供給

富士石油は、以下4つを企業理念に定めています。この理念の下、石油製品の精製・生産を通じて、人々の暮らしを支えています。

・エネルギーの安定供給

・安全の確保と地球環境の保全

・ステークホルダーとの共存共栄

・活力に満ちた働きがいのある職場

まとめ

富士石油株式会社は、世界唯一の設備による石油製品の高効率な生産で、人々の暮らしを支えています。同社は現在、2050年へ向けて2つの基本方針を定め、収益拡大と環境負荷低減の両立を図っています。富士石油は、これからも社会インフラとしてエネルギーの安定供給に貢献していきます。

富士石油株式会社の公式サイトはこちら

富士石油株式会社の情報詳細はこちら

関連記事

  1. 二つの異なるサイズの空のアルミ缶が並べられている。これは、大紀アルミニウム工業所が使用済みアルミニウムをリサイクルし、様々な用途のアルミニウム二次合金を製造していることを象徴している。

    【経営理念-企業ピックアップ】株式会社大紀アルミニウム工業所…

  2. エンターテインメントを通じて培った技術で社会貢献するシリコンスタジオの事業を表すVRゴーグルを装着した男性の画像

    【経営理念-企業ピックアップ】シリコンスタジオ株式会社

  3. 【経営理念-企業ピックアップ】スターツ出版株式会社

  4. 鮮やかな緑色のサラダにドレッシングが注がれている様子が写っている。これは、理研ビタミンがドレッシング市場に「ノンオイル」という新カテゴリーを開拓し、海藻のおいしさを引き出す製品開発を通じて、人々の健康と栄養に貢献していることを象徴している。

    【経営理念-企業ピックアップ】理研ビタミン株式会社

  5. 【経営理念-企業ピックアップ】住友林業株式会社

  6. 様々な食品が詰められたプラスチック製弁当容器の数々。エフピコが国内食品容器の最大手として、年間2,000以上の新製品開発を行い、食品トレーのリサイクルで業界をリードしながら、日本の食生活を彩る製品を提供していることを示唆しています。

    【経営理念-企業ピックアップ】株式会社エフピコ