株式会社ヤクルト本社
株式会社ヤクルト本社は、1935年に創業されました。現在、食品・化粧品・医薬品等の製造、販売を行っています。
プロバイオティクスのパイオニアとして
選び抜かれた、独自のプロバイオティクスを活用。
近年、人によいはたらきをする乳酸菌やビフィズス菌などの微生物を「プロバイオティクス」として健康に役立てようという考えが注目を集めています。
この概念は、同社の創始者 代田 稔氏が提唱した「予防医学」「健腸長寿」の考え方です。
この考えのもと、創業時から微生物の可能性に着目し、たゆまぬ研究でそのはたらきを追究して、人の健康に役立つ製品の開発につなげてきました。
中でも、L. カゼイ・シロタ株やB. ブレーベ・ヤクルト株は、プロバイオティクスの代表的な存在です。
同社の研究活動において、長年にわたり行われてきた各種の安全性試験・飲用試験などによって、胃液などの消化液に負けず生きたまま腸にとどき、確かな効果を発揮することが確認されています。
微生物研究のさらなる発展を通じて、人々の健康に寄り添い続ける。
同社は現在、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、国際宇宙ステーション(ISS)における研究に取り組んでいます。
ISSでのプロバイオティクス(L. カゼイ・シロタ株)の継続摂取によって、免疫機能や腸内環境に及ぼす効果を科学的に検証し、宇宙飛行士の健康やパフォーマンスの維持・向上への貢献を目指しています。
また、得られた知見を地上でのプロバイオティクス研究の発展につなげるとともに、地球上の人々の健康増進に役立てることも目的としています。
宇宙飛行士によるプロバイオティクス摂取実験に先立ち、ISSで長期(約1か月間)保管した場合、L. カゼイ・シロタ株の生菌数や発酵性状、遺伝情報、免疫調節作用がどのような影響を受けるか検証し、宇宙環境においてもプロバイオティクスとしての機能が維持されることを確認しています。
同社は、来たるべき宇宙時代におけるプロバイオティクス活用の道を切り拓く、確かな一歩を踏み出しました。
代田イズムを礎に、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献
食品事業
乳製品
選び抜かれたプロバイオティクスである乳酸菌シロタ株や、ビフィズス菌BY株を、ライフスタイルに合わせて摂取できるよう、乳製品乳酸菌飲料、はっ酵乳を提供しています。
各種飲料・食品
乳製品以外の飲料・食品分野においても、生活習慣や野菜不足など、現代人のからだの不安に応える商品を展開しています。
化粧品事業
オリジナルの保湿成分を配合した化粧品を同社の工場で製造
同社は、プロバイオティクスと皮膚科学の探究をたゆまず続け、厳しい評価によって安全性やはたらきを確かめながら、多くの保湿成分を独自開発してきました。
同社で開発した化粧品を同社の工場で製造し、安全で高品質な化粧品を提供しています。
医薬品事業
医療用医薬品を中心に、幅広い分野で「治療」をサポート
同社の医薬品事業は、1961年に食品用や医薬品原料用の酵素を中心とした製品の製造・販売を開始したことに始まります。
その後、医療用医薬品や一般用医薬品・医薬部外品・医療機器・試薬などへと分野を広げていきました。
現在は、特にオンコロジー領域に力を入れ、国内外の多くの医療現場でがん治療に用いられている薬剤を販売しています。
新たな抗がん剤の開発や、医療技術の進展を見据えた新分野への挑戦など、積極的な事業活動を展開しています。
国際事業
「世界中の人々の健康を守る」という、創始者である代田 稔氏の願いから、同社は海外へとフィールドを広げました。
生活文化や食習慣は違っても、「健康は人類共通の願い」であると信じ、乳酸菌への理解を深められるような取り組みを進めています。
1964年、台湾での営業開始を皮切りに、アジア・オセアニア・米州・欧州へと、世界にネットワークを広げました。
同社の乳製品は、現在、世界40の国と地域で、毎日、4,000万本が販売されています。
Yakult Group Global Vision 2030
「《「Yakult Group Global Vision 2030」の策定と推進》
当社は、ヤクルトグループとしての成長を維持し変化に対応していくための道標として、2021年度から2030年度までの長期ビジョン『Yakult Group Global Vision 2030』を策定しました。」
長期ビジョン(2021年度~2030年度)
「《目指す姿》
『世界の人々の健康に貢献し続けるヘルスケアカンパニーへの進化』
《定性目標》
・世界の一人でも多くの人々に健康をお届けする
・一人ひとりに合わせた『新しい価値』をお客さまへ提供する
・人と地球の共生社会を実現する」
企業理念/生命科学の追求を基盤として、人々の健康で楽しい生活づくりに貢献
私たちは、生命科学の追求を基盤として、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献します。
ヤクルトの原点、代田イズム
「ヤクルトでは、創始者である代田の考えを『代田イズム』と呼び、現在もすべての事業の原点としています。
予防医学:病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないための『予防医学』が重要である。
誰もが手に入れられる価格で:腸を守る『乳酸菌シロタ株』を一人でも多くの人に、手軽に飲んでもらいたい。
健腸長寿:ヒトが栄養素を摂る場所は腸である。腸を丈夫にすることが健康で長生きすることにつながる。」
まとめ
株式会社ヤクルト本社は、代田イズムと企業理念を基に、事業活動を行っています。今後も、国内では、同社乳製品の浸透を更に高め、世界におけるヤクルト事業のモデルづくりを加速させていくと思われます。
引用:株式会社ヤクルト本社 https://www.yakult.co.jp/
「vision」内 株式会社ヤクルト本社