株式会社ニトリホールディングス
『お、ねだん以上。』で知られる株式会社ニトリホールディングスは、1967年に似鳥昭雄氏によって創業されました。インテリア業界において売上高1位で、近年では家電、アパレルなどに事業を多角化しています。アジアを中心とする海外にも事業所や工場などを展開しており、店舗数は国内822店舗、海外179店舗(2024年3月期)にのぼります。企画から製造、物流、販売まで自社でプロデュースしていることが特徴です。
アメリカでの体験が原点
似鳥氏は1972年のアメリカ研修旅行にて、値段が安いことと、色やスタイルをコーディネートして家具・インテリア用品を販売していることに感動したそうです。公式HPに掲載されている寺島実郎氏との対談で「それを見て、日本でも同様のビジネスをやりたいと考えました。」と語っています。
ニトリの商品はデザインや色が簡単に組み合わせできるようにデザインされており、「お部屋deコーディネート」や、「インテリア相談」といったサービスも提供しています。
自社物流網でコスト削減・効率化をおこなう
物流コストを抑えることが「高品質・低価格」への近道としているニトリは、「製造物流IT小売業」という海外工場から顧客に届けるまで、ほとんど自社物流網を使用する独自のビジネスモデルで経営をおこなっています。物流施設の無人搬送ロボットや独自ITシステムを導入しているほか、「貿易改革室」を設立し、すべての通関手続きを自社でおこなっているとのことです。物流の効率がよいため、ニトリは買い替え頻度が低い家具などを扱っていながら棚卸資産回転率が非常に高いことで知られています。
3,000店舗、3兆円を目指す
2003年から2032年の中長期ビジョンとして、ニトリは3,000店舗、売上高3兆円を目指しているとのことです。
そのために海外出店を強化しており、2025年3月期には100店舗の出店を予定し、早い段階で毎年200店舗出店する体制を構築するとしています。
国内販売事業では、生活必需品を中心に販売する「デコホーム」の出店を加速しています。また、2020年12月にホームセンター大手の島忠を買収しています。
ニトリの理念
ニトリでは「ロマン(志)」とよんでいるグループ理念を2025年2月に次のように改定しています。
『暮らしの豊かさを世界の人々に提供する。』
プレスリリースにて『従業員一人ひとりがこのロマン(志)を行動の原点とし、世界の人々が本当の暮らしの豊かさを心から楽しめる社会の実現に貢献し、グループとして持続的に発展していくことを目指してまいります。』と発表しています。
まとめ
株式会社ニトリホールディングスは「製造物流IT小売業」という独自ビジネスモデルを強みとしています。『暮らしの豊かさを世界の人々に提供する。』というロマン(志)を原点とし、3,000店舗、3兆円というビジョンを実現していくとしています。
引用:株式会社ニトリホールディングス https://www.nitori.co.jp/