株式会社スノーピーク
1958年に金物の街・燕三条で、山井幸雄氏が前身となる金物問屋を創業しました。登山好きだった山井氏は「本当に欲しいものを自分でつくる」との志から、登山用品を開発しはじめたそうです。2023年末時点で、国内に直営店を34店舗、海外に6店舗展開しています。
自ら欲しい製品を作る
キャンプ用品やアパレルなど幅広い商品を取り扱っているスノーピークは、市場調査をせず開発者が欲しい製品を開発しているそうです。代名詞といわれるステンレスマグや、自宅でも使用できるサイズのコロダッチなど、有名な製品が多数存在しています。
ソリッドステーク
鍛造で作られており、小石が多い硬い地面でもテントを固定しやすいと好評で、スノーピークを代表する商品といわれています。
焚き火台
直火での焚き火が一般的だった90年代前半「自然にダメージを与えずに焚火を楽しむ」との想いから開発され、1996年に発売されました。その後、他のメーカーからも相次いで同様の商品が発売され、焚き火台の使用がマナーとして定着してきました。スノーピークの焚き火台は、キャンプ文化に影響を与えた記念碑的製品として知られています。
ユーザーの声がフィードバックされる仕組み
スノーピークでは、ユーザーと社員が一緒にキャンプする「Snow Peak Way」というイベントを1998年から毎年おこなっています。このイベントでユーザーから意見を聞いているそうで、開発者にフィードバックされる仕組みがあるからこそ、進化し新商品を創ることができるということでした。
非上場化し長期的な成長戦略を推進
スノーピークは変化に柔軟に対応し長期的な経営判断をするためとし、2024年2月に自社株買収を発表し、同年7月9日に上場廃止となりました。
2023年度からの中期経営計画として、スノーピークは2025年12月期までに海外売上比率40%を目指すとしています。すでに2019年5月には、代表取締役社長の山井太氏が市場開拓のため米国ポートランドに居住しており、2024年2月に米国初の直営キャンプ場を開業しています。
また、本格的な事業展開のため、以前からあった中国オフィスを戦略拠点と位置づけ 「Snow Peak China HQ5」と名称を変更しています。
スノーピークのミッション
『The Snow Peak Way』と題されたミッションには、『私達は、自らもユーザーであるという立場で考え、お互いが感動できる体験価値を提供します。』などの大切にしている価値観が記されています。
まとめ
1958年創業の株式会社スノーピークは、ユーザー目線の商品開発をおこない、数々の製品を世に送り出しています。非上場化し柔軟かつ長期的な経営をおこなっていく方針で、今後は海外事業を拡大していくとのことです。
引用:株式会社スノーピーク https://www.snowpeak.co.jp/