【経営理念-企業ピックアップ】株式会社ADEKA

濃いピンク、紫、白の絵の具が波打つように混ざり合った抽象的なアート。ADEKAが化学品と食品を柱に、樹脂添加剤や油脂加工技術など独自性の高い製品で社会に貢献する「アグレッシブな先進企業」であることを表現しています。

株式会社ADEKA

株式会社ADEKA(旧:旭電化工業)は1917年、「苛性ソーダ」の国産化を目指して創立された企業です。また創立から間もなく、製造過程で副生する水素を有効活用し硬化油の製造を手掛け、石鹸やマーガリンなど生産品目を拡大させました。同社はこれまで、「化学品」と「食品」を二本柱とするユニークな企業として発展を続けてきました。

ADEKAの独自性

製品・技術の提供分野の幅広さ

同社は、化学品メーカーとして世界の技術をリードしながら社会に貢献する企業を目指しています。
プラスチックに配合することで機能を向上させる、「樹脂添加剤」の品揃えが豊富な点が特長です。柔軟性を付与する可塑剤や、劣化防止に欠かせない酸化防止剤、屋外環境での耐性をもたせる光安定剤、燃えにくくする難燃剤など、これら幅広い品目を自社内で開発・製造できるメーカーは世界でも、同社を含めて数社しかありません。

信頼性の高い油脂加工技術

1929年に「リス印」マーガリンの製造を開始して以来、同社はパンや菓子をはじめ様々な加工食品の原材料に独自技術で開発した製品を提供し、人々の豊かな食生活を支えています。食感・香り・味に関する研究から新しい風味素材を開発するなど、総合的な研究開発を進め、マーガリン・ショートニングなどの油脂製品を提供しています。
また、トランス脂肪酸低減製品や食品添加物の低減製品にも業界に先駆けて取り組んだ企業です。「安心・安全」と「おいしさ」を最優先したこれらの製品は、食品業界の中でも厚い信頼を得ています。

「化学品」「食品」を基盤に事業を展開

2つのコアビジネスと培ってきた技術を融合したライフサイエンス事業

同社はグループ企業と協力し、「化学品」と「食品」の2つのコアビジネスを基盤に、独自性の強い製品を幅広く提供しています。「衣・食・住」に関わる人々の暮らし、社会に大きく貢献していきたいという考えの下、事業を展開しています。

化学品事業

プラスチック用添加剤、半導体・デジタル家電向け高機能材料などを手掛け、様々な産業を支えています。

食品事業

ベーカリー・洋菓子店・スーパー・コンビニエンスストアに並ぶパンや菓子などを対象に、独自技術で開発した製品を提供しています。

ライフサイエンス事業

化学品・食品事業で培ってきた技術を融合し、『環境・エネルギー』『ライフサイエンス』といった領域の事業化を推進しています。

その他事業

設備プラントの設計、工事・工事管理、設備メンテナンス、物流業、倉庫業、車輌のリース、不動産業、保険代理業などを行っています。

『ADEKA VISION 2030』

2030年のありたい姿『ADEKA VISION 2030~持続可能な社会と豊かなくらしに貢献するInnovative Company ~』

グループ企業と共に、2030年のSDGs達成を目指しています。幅広い事業を世界中で展開し、革新的な技術で世界をリードすることで、持続可能な社会と人々の豊かなくらしに貢献する企業でありたいと考えています。

中期経営計画『ADX 2023』(2021〜2023年度)

これは、『ADEKA VISION 2030』の実現に向けた経営計画であり、利益を重視し、足腰の強い企業体質に変わる3年間と位置付けられています。

≪基本方針≫

新しい社会環境に対応する経営基盤へ変革し、利益を重視した持続的な成長を目指す

≪基本戦略≫

【収益構造の変革】
・各事業における戦略製品に「環境貢献製品」を組み入れ、社会価値と経済価値の双方を追求する
・事業活動全体で生産性向上を進め、トータルコストの最適化を図る
【新規事業領域の拡大による持続的な成長】
・「ライフサイエンス」「環境」「エネルギー」「次世代ICT」分野の事業化推進
・M&Aによるポートフォリオの拡充・最適化
【グループ経営基盤の強化】
・求心力を高めるべく、グループガバナンスを強化するとともに健全な財務基盤を構築し、足腰の強い企業を目指す
・新しい働き方の追求

経営理念/新しい潮流の変化に鋭敏であり続けるアグレッシブな先進企業を目指す

新しい潮流の変化に鋭敏であり続けるアグレッシブな先進企業を目指す 世界とともに生きる

ADEKAグループは、「新しい潮流の変化に鋭敏であり続けるアグレッシブな先進企業を目指す」「世界とともに生きる」という経営理念の下、世界市場で競争力のある技術優位な製品群を中心にグローバルな事業展開を加速しています。
同社は、「独自性のある優れた技術で、成長分野に注力するとともに、得意分野でのナンバーワン企業を目指し、時代の最先端を行く製品と顧客ニーズに合った製品を提供することにより、世界に貢献していきます。」と定めています。

まとめ

株式会社ADEKAは「苛性ソーダ」の国産化から始まり、石鹸・マーガリン・樹脂添加剤など、様々な分野の製品を展開してきました。同社は現在、化学品・食品を事業基盤としつつ、新たな事業領域の開拓を進めています。「アグレッシブな先進企業を目指す」という理念の下、同社はこれからも人々のニーズに沿った、独自性の強い製品を展開していきます。

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