バンドー化学株式会社は、「調和と誠実の精神」を基盤に、社会のニーズに応える付加価値と高品質を追求し続けています。日本初の伝動ベルト開発から始まり、現在はグローバルな事業展開を行うバンドー化学株式会社について深堀りしてみましょう。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。
バンドー化学株式会社
バンドー化学株式会社の歩みは、阪東直三郎氏が発明した日本初の木綿製伝動ベルト「阪東式木綿調帯」の普及を目的に、バンドーグループ創業者 榎並充造氏などの出資によって1906年に創業されたことに始まります。榎並氏はゴムの可能性にも早期から着目し、1913年にゴム製ベルト「サンベルト®」を開発しました。それを契機に、多様な製品の開発に取り組み産業界に貢献しました。1968年には兵庫県に工場を新設してベルトおよび工業用品の製造を拡大し、現在は国内外で事業を展開しています。
世界中に届くベルト製品
ゴム・エラストマーの加工技術をもとに、バンドー化学は、自動車や産業機械向けのベルト製品を先駆けて製品化しました。1969年にはアメリカとヨーロッパに海外事務所を設立し、1980年代からはアジアを中心に本格的な海外展開を開始しました。現在では世界十数カ国に生産・販売拠点を持っています。これらが連携することで、現地の需要や自動車・OA機器メーカーのニーズに対して、グローバルに対応しています。
分散技術が生んだ個性的な製品
材料を均一に混ぜる「分散技術」という独自のノウハウを、バンドー化学は確立しました。
この技術をもとにゴムや樹脂、ウレタンなどの材料技術・加工技術、接着技術といったコア技術を発展させてきました。そして、ユニークな特性を持つ製品開発に注力しています。
代表的な製品には、高い熱伝導性から電子機器の熱管理に使われている放熱シート「HEATEX®」や、柔らかな素材で小さな力にも追従するため、嚥下や呼吸の計測に利用されている伸縮性ひずみセンサ「C-STRETCH®」があります。
長期ビジョンと中長期経営計画
バンドー化学は、2050年を見据えた長期ビジョン「Vision 2050」と、2030年度を最終年度とする中長期経営計画「Creating New Value for the Future」を策定しました。
2023年度から2026年度までを第1ステージとし、共創による「価値創造」「スマートものづくりの創造」「未来に向けた組織能力の進化」の指針のもとで事業を推進しています。2026年度には売上収益1,200億円、コア営業利益120億円、ROE12%を目標としています。
バンドー化学の経営理念
私達は、調和と誠実の精神をもって、社会のニーズに沿った新たな付加価値とより高い品質を日々創造、提供し、お客様をはじめとする社会の信頼に応え、社業の発展を期するとともに、バンドーグループの従業員たることに誇りを持ち、社会に貢献することを期する。
この理念のもと、2050年の長期ビジョンとして、バンドー化学は、『人と社会を支え、今と未来をつなぐBEST PARTNER』を目指しています。
まとめ
日本初の木綿製伝動ベルトの普及を目的として、1906年に創業されました。現在、バンドー化学株式会社は自動車や産業機械向けベルト製品で知られ、「分散技術」を活かした新製品開発に注力しています。世界十数カ国に生産・販売拠点を持ち、グローバルな需要に対応しています。今後は、2050年を見据えた長期ビジョンと2030年度までの中長期計画にもとづき、人や社会のベストパートナーとして未来社会の実現を目指す方針です。




