【経営理念-企業ピックアップ】タビオ株式会社

タビオ株式会社

タビオ株式会社は、「靴下業界の良心たれ」という創業者の熱い想いとともに、1968年に創業されました。靴下の企画・製造・卸・小売・フランチャイズチェーン(靴下屋)の展開・直営店(靴下屋・ショセット・Tabio・TabioMEN)の展開を行っています。

お店の隣に工場があるようなタビオネットワークシステム

他のファッションアイテムと同じように、靴下のトレンドも時期が過ぎると、めまぐるしく移り変わります。
従来、企画の立案・開始から商品がお店に届くまで、1~2ヵ月の期間が必要とされてきました。
お客様が本当に欲しい商品を、店に在庫を残さずに提供する方法を、同社は考えました。
試行錯誤を重ね、たどり着いたのが、お店で売れた商品を完全に把握し、1足単位で即座に補充する体制です。
この体制を実現するには、キメの細かい商品フォローとスピードが要求されます。
同社は、染色工場・編立て工場(ニッター)・物流センタ・店舗のいたるすべての段階で、店の販売情報を共有し、それぞれの工程が独自に、必要な素材や生産数量を把握し、判断が可能となりました。
店には、原則1、2日で商品を納入し、物流センターに在庫がなくても1週間で、商品をお客様にお届けすることが可能となりました。

「靴下業界の良心たれ」

同社は1968年、「靴下業界の良心たれ」という創業者の熱い想いとともに、誕生しました。
その後、50年余りの歳月には、品質より価格が優先される時代や、履き心地よりも見た目を優先される時代が幾度となく訪れました。
その時代の中、同社の社員は、常に創業時の想いと向き合いながら、ひたすら誠実に「お客様の足にやさしい靴下」を追い求めてきました。

本格的モノづくりのはじまり

当時、同社の扱っていた商品は、工場で作った靴下を買い集めたものを販売していました。
経費は、詰められる限り詰めていましたが、ほとんど利益が出せず、同社は「(自社の)企画した商品でなければならない。」という結論に至りました。
そのような中、仕入れ先の会社のBSソックス社から仕入れた、リンクス機で編まれたハイソックスが気になり、BSソックス社・社長の山下氏に工場の場所を聞きました。
その場所に訪れて出会ったのが、元靴下屋CSM技術部長の堀内正弘氏でした。
創業者(越智氏)と堀内氏は、時の経つのも忘れて談義し、気持ちや夢を語り合いました。
この談義が端緒で、同社の企画商品(本格的モノづくり)が始まりました。

中期戦略

同社は、靴下業界のSCM企業として確固たる地位を確立するため、在庫リスクを最小限に抑えると共に機会損失を無くしていきます。
そのために、店頭・物流から生産現場までの一気通貫の情報網を活かし、お客様のニーズに機敏に誠実に対応するプロ企業集団の育成に力を注いでいきます。
また、『タビオ』の企業価値を高め、世界的なプレミアムブランドの確立を目指し、国内を始め世界の主要都市に店舗を構えていくための基盤作りに力を尽くしていきます。

商品

お客様のニーズとファッショントレンドの情報を収集し、「不易流行」の企業姿勢に基づいて、商品の本質と流行のバランス感覚を常に磨き、世界最高峰の技術と言われる日本の靴下製造技術を駆使し、商品企画・開発に活かしていきます。

販促企画

各種媒体に積極的にアプローチを行うと同時に、店頭を盛り上げて行くためのシーズン毎のイベントを確実に実行する事によって、ブランドイメージの向上を目指し、タビオブランドの認知度を高めるための販促活動に全力を注いでいきます。

国内店舗展開

店舗のスクラップ&ビルドを継続して進めて行くと同時に、エリア戦略を強化し、「専門店としてあるべき所に店舗がある」とお客様に認識していただける様な店舗展開を進めていきます。

海外店舗展開

イギリス・ロンドンにおける靴下専門店『タビオ』の商品供給体制・商品管理体制を強固なものにして経営基盤の確立を図ると同時に、フランス・パリでの収益拡大に向けた取り組みを進めていきます。
さらにロンドン、パリを含めた欧州の各主要都市を始めとする今後の海外展開へ向けて万全の体制を整えていきます。

インターネット販売

「インターネット販売」では、世界に向かって、タビオグループ商品をお客様にアピールできるように、買い求め頂きやすい仕組み作りに取り組み、安心して買い物を楽しんで頂ける環境を整備していきます。
また、ネットと実店舗の融合を行うことで、お客様の利便性や購買意欲の向上、集客力やお客様満足度の向上を図り、将来の収益の柱の一つとすべく力を注いでいきます。

経営(・企業)理念/熱愛・顧客中心・不易流行・和

「1987年12月31日 新しい経営理念として制定したものが現在の理念、姿勢、方針、信条の4か条です。
理念は言葉ではありません。
私たちの言動の基準として中心をなすもので、当社社員の自然な姿でなければと常に祈念しています。」

熱愛

一回限りの人生、強烈に情熱を燃やして生きる。

お客様中心

全ての産業は人間生活を快適に円滑にするために存在する。
総ての原点はお客様にある。

不易流行

世はあげて流行に走っている。
流行は確かな原則に基づいてのみ価値を生む。
何ごとも原理原則に基づけ。
しかも流行の先端を走れ。

三人寄れば文殊の知恵。
和のない所に進歩発展はない。

まとめ

タビオ株式会社は、創業時の想いと向き合いながら、ひたすら誠実に「お客様の足にやさしい靴下」を追い求めてきました。『タビオ』の企業価値を高め、世界的なプレミアムブランドの確立を目指し、国内を始め世界の主要都市に店舗を構えていくための基盤作りに力を尽くしていくと思われます。

引用:タビオ株式会社 https://tabio.com/jp/corporate/

「vision」内 タビオ株式会社

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