株式会社ニチリン
株式会社ニチリンは1914年に東工業株式会社(当時 鈴木商店)から分離独立する形で設立され、当時から自転車タイヤ等のゴムホース、工業用ゴム製品の製造販売を行っています。現在、年間で地球1.71周分に及ぶホースを製造しているそうです。また、レーザーマーカー等の産業用機械の製造販売も行っています。
世界のホースメーカー
ニチリンは自動車や二輪車のホースをメインとし、住宅関連ホースや配管部品の専門メーカーとして、アジア・ヨーロッパ等の海外9か国に生産拠点を有し、グローバルに事業を展開しています。二輪車用ブレーキホースで世界の約7割、自動車用では約1割のシェアを占めているほか、シャワートイレ配管でも市場占有率が高いそうです。
強みとなる3つの独自技術
ニチリンは「商品開発技術」「生産技術」「品質管理技術」の3つを強みとなる独自技術であるとしています。
商品開発技術
顧客のニーズに的確かつ迅速に応えるため、コミュニケーションを大切にし、最新設備や分析装置を活用した設計を基に、品質、コスト、環境負荷等の課題をクリアする商品開発に取り組んでいるそうです。
生産技術
自社開発の製造ラインで素材加工から組立加工まで対応可能な一貫生産体制を構築しているため、高い信頼性やスピード性をもって様々なニーズへ柔軟に対応できるそうです。また2018年に新設された研究開発拠点「生産技術センター」では、ロボットを使った自動化・省人化の研究などを進めているとのことです。
品質管理技術
開発段階から製造、出荷に至る全工程において、厳格な基準に基づく試験および検査機関を実施しているそうです。日常的かつ継続的な管理によって、自動車や二輪車用部品という安全性と安定性が重視される製品のメーカーとして、高い信頼を築いているとのことです。
「新たな価値と多様性」を掲げた成長戦略
ニチリンは2021年~2025年の中期経営計画として『NICHIRIN New Sustainable Development Plan -with New Values and Diversity-』〈新たな価値と多様性を兼ね備えた 持続可能な成長計画〉を掲げています。ニチリンは環境への配慮と次世代電気自動車への移行を視野に、自動車製品の軽量化によるCO2削減に取り組むそうです。また自動車以外の住宅設備等の製品群を拡充し、新たな価値と多様性を併せ持つ持続可能な企業を目指すとしています。
ニチリンの経営理念
心が触れ合うモノ造り 信頼と喜びの行動で 21世紀に貢献する。
ニチリンは社員全員が責任と熱意を持って自分の仕事に挑戦し、顧客の信頼を得ることに喜びを感じながら活動しているそうです。また企業としては安定した利益を継続的にあげ、従業員・株主への責任を果たし、社会や環境に対する責任を認識することで21世紀に貢献できる企業を目指しているとのことです。
まとめ
株式会社ニチリンは1914年に設立され、自動車や二輪車のホースを中心にグローバルな事業展開をしています。ニチリンは「商品開発技術」「生産技術」「品質管理技術」の3つを強みとし、多様なニーズに応える信頼性が高いものづくりを実現しているそうです。
引用:株式会社ニチリン https://www.nichirin.co.jp/