【経営理念-企業ピックアップ】ニデック株式会社

自動車のハンドルを握る手元がクローズアップされている。ニデック株式会社が「回るもの、動くもの」をキーワードに駆動技術を創造し、特に脱炭素化による車の電動化、車載事業に注力していることを表現。

ニデック株式会社

1973年に現在は代表取締役会長を務めている永守重信氏によって、前身となる日本電産株式会社が設立されました。50周年となる2023年に社名を現在のニデック株式会社に変更しています。M&Aを成長の為の重要戦略と位置づけ積極的におこなっています。

「三大精神」で駆動技術を創造

名経営者として知られている永守氏によって提唱された経営思想の一つに「三大精神」があります。

情熱、熱意、執念

知的ハードワーキング

すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

ニデックは永守氏による「三大精神」などの価値観にもとづき「回るもの、動くもの」をキーワードとして駆動技術を創造してきたとのことです。世界シェアの80%を占めるHDD用スピンドルモーターなど、数多くのトップシェア製品を開発・製造してきたそうです。

一貫して世界一を追求

永守氏が『世界一になる!』という思いから日本電産を創業した当時、社屋は小さなプレハブ小屋で社員は4名しかいなかったそうです。現在ニデックは、世界に約300社のグループ企業がある総合モーターメーカーになっています。
2023年度の売上高をもとにした株式会社市場分析研究所による調査において、ニデックはモーター業界の世界市場シェアの13.9%を占め、2位以下を大きく引き離し首位になっています。

5つの大波をとらえ10兆円企業を目指す

ニデックは1990年代後半から到来した「パーソナルコンピューターの普及」という大波にのり、売上高1兆円を超える企業に成長したそうです。そして現在、以下の5つの大波が到来していると中長期戦略にて指摘しています。

5G&サーマルソリューション

脱炭素化

省人化

デジタルデータ爆発

省電力化とコロナ後

ニデックはこれらの大波を事業機会とし、2030年度に売上高10兆円を目指すとしています。
特に脱炭素化による車の電動化を成長機会とし、世界No.1シェアを獲得している電動パワステ用モーターなどの車載用を育成していく予定で、2023年4〜6月期に車載事業の黒字化に成功しています。
また、高効率なモーターへの置き換えなど省電力化が進む家電・商業・産業用のモーター製品群にも注力していくとのことです。

ニデックの企業理念

公式HP「企業理念」のページでは、ニデックの社是や使命(Mission)、目指す姿などが紹介されています。
ニデックの使命は以下の通りです。
『世界一高性能なモーターで地球に貢献する』
『全社員の弛まざる努力により、当社が世に送りだすモーターを中心とした製品を通じて、地球環境の保全を始めとする様々な課題を解決すると共に世界の人々のより良い生活の実現に貢献する』

まとめ

世界1位の総合モーターメーカーのニデック株式会社は、創業者の永守氏が提唱する「三大精神」などを継承し、グローバルに事業をおこなっています。脱炭素化などの世界的な5つの大波をとらえるべく、車載事業などに注力し10兆円企業を目指すとしています。

ニデック株式会社の公式サイトはこちら

ニデック株式会社の情報詳細はこちら

関連記事

  1. 【経営理念-企業ピックアップ】石井食品株式会社

  2. 【経営理念-企業ピックアップ】株式会社和井田製作所

  3. 【経営理念-企業ピックアップ】フジッコ株式会社

  4. 衛生キャップと白衣を着用した研究者が顕微鏡を覗き込む様子。武田薬品工業が「世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献する」という存在意義のもと、革新的な医薬品の研究開発に注力し、スペシャリティ領域を強化していることを示しています。

    【経営理念-企業ピックアップ】武田薬品工業株式会社

  5. 【経営理念-企業ピックアップ】住友林業株式会社

  6. 真っ白な空間の中央に設置された大型の白いロボットアーム。ファナックが追求する工場の自動化と、故障せずに動き続ける信頼性の高いCNC技術を象徴し、製造業における未来と効率性を表現。

    【経営理念-企業ピックアップ】ファナック株式会社