都内を中心に受験指導塾「ena」などを展開する株式会社学究社は、都立中高の受験において高い合格実績を築き、近年では私立中高の受験指導にも力を入れています。多様な学びを提供し続ける株式会社学究社が掲げる、『人間第一』という企業理念には、どのような想いが込められているのでしょうか。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。
株式会社学究社
1972年に国立市で学習塾「国立学院」として創業した学究社は、都内有数の文教地区として知られる国立市を中心に受験教育を展開してきました。1976年に株式会社学究社として法人化され、1985年には塾業界では初めて株式を公開しました。1987年にはニューヨーク校を開校し、海外への進出を開始しています。2000年にはインターネットによる教育情報提供を開始し、2007年には清里自然学校を開校するなど、教育の幅を広げ続けています。
教育を主軸に事業を展開
学究社が経営の柱とする教育事業においては、受験生を対象とした進学塾「ena」ブランドをメインに、東京都を中心とした関東圏に展開しています。最難関中高受験の「ena最高水準」や芸大・美大受験の「ena美術」など、希望する進路に特化した指導が特長です。また、海外在住者を対象に、帰国後の受験に備えた指導を行う塾を北米と欧州で展開しています。
学究社は他に、受験・教育情報の配信サービス事業や、複数の自社物件による不動産事業も行っています。
多角的な授業で合格へ導く
独自の教材や模試、豊富な受験データに基づく対策により、合格実績が高いことが「ena」の特長です。2025年3月13日付けの「中期経営計画」に記載されたデータによると、都立中では14年連続、都立高進学指導重点校では9年連続で合格実績No.1を維持しています。
また、様々な学びのスタイルを提供していることも「ena」の強みです。対面授業と映像授業を組み合わせた「ダブル学習システム」を全学年・全科目で導入しています。加えて、清里や富士山に構えた自社合宿施設にて大規模な合宿指導も行っています。
学究社の展望
都内を地盤とする学究社は、2026年3月期から2028年3月期を対象とした中期経営計画において、今後の成長戦略として千葉・埼玉に進出する方針を示しています。すでに開校している埼玉県川口市の2校に続き、多数の開校が予定されています。
都立中高受験で実績のある「ena」は、2024年度に私立化宣言を行い、私立中高の受験指導を強化中です。これまでに最難関私国立中受験専門塾「極」の開校や、私立中高対応コースの全校設置、私立・都立両対応のテキスト開発などを実施してきました。今計画でも引き続き強化を進める方針です。
学究社の企業理念
人間第一
学究社は、「考える力」や「見抜く力」といった状況を的確に判断できる力である「生きる力」を育むことが、教育の本質であると考えています。教育の場を人間的に運営することを営利よりも優先するという価値観は、企業理念として経営の根幹に一貫して流れており、マネジメントや社外取締役制度もその理念に基づいて構築されています。
まとめ
株式会社学究社の企業理念『人間第一』には、「生きる力」を育む教育の場を人間的に運営することを、営利よりも優先するという想いが込められていました。株式会社学究社は今後も理念に基づき、得意とする都立中高受験に加え私立中高受験を強化しつつ、埼玉・千葉へ進出していくとしています。




