ラサ商事株式会社
ラサ商事株式会社のルーツであるラサ工業は、沖縄県に属する通称「ラサ島」(現在の沖大東島)でリン鉱石を採掘するために、1911年に「ラサ島燐鉱合資会社」として設立されました。その後、1939年にラサ工業の販売部門としてラサ商事株式会社が設立されました。当初はラサ工業の子会社でしたが、現在では幅広い商品を取り扱う独立系商社になっています。
高い専門性と提案力を武器に
ラサ商事は資源や金属素材、産業機械、建設機械などを取り扱う専門商社です。特に鉱物資源のジルコンサンドや、産業機械のスラリーポンプ、独自技術を持つ水砕スラグ製造設備といった製品分野でトップクラスの市場シェアを占めています。
特殊分野の専門知識と高い技術力に基づく提案力、充実したメンテナンス体制を武器とし、長年にわたり多くの企業との取引実績を重ねています。
ラサ商事の3つの強み
公式HPにて、ラサ商事は次の3つを強みとして挙げています。
1.「ニッチ市場」における“トップシェア”を構築
ラサ商事は各事業において業界シェア1~2位の商品を保有しています。それらのトップシェア商品を基礎とした商品やサービスを展開、拡充することで収益の安定性を高めています。
2.「商社の枠組み」を超えた機能・ノウハウ
ラサ商事は従来の商社としての機能を超え、マーケティングやメンテナンスなど総合的な提案型営業ができます。また、提供できる機能が幅広いため、長期的な取引が可能です。
3.財務の高い健全性を確保
2025年3月期において自己資本比率が7割近くあるなど財務基盤が強いことが特長です。そのため、ラサ商事は適切なタイミングで設備投資やM&Aを実施できるとしています。
ラサ商事の経営計画
2026年3月期からの3か年を期間とする中期経営計画『“Step Forward”Rasa 2027』において、ラサ商事は重点施策として新規・成長分野への取り組みを挙げています。海外の成長市場において販売体制の強化を進めているほか、レアアースなどの新規商材について市場調査と販路開拓を実施する計画です。加えて食品関連など、新規領域への提案もおこなっていくとしています。
また、ラサ商事は主体的なM&Aへの取り組みとして「M&A推進委員会」を立ち上げ、積極的にM&A案件の発掘を進める方針です。
ラサ商事の経営理念
世界に通用する一流技術商品と有用な価値ある資源を国内外に販売し、豊かな社会に貢献する
ラサ商事は経営理念の実現のため、「専門商社の枠組みを超えて、社会インフラを支える価値創造企業」を10年後の目標としています。
まとめ
ラサ商事株式会社は、資源・金属素材や産業機械など、ニッチ市場でトップクラスのシェアを占めています。今後は新規分野への進出や、M&Aによる事業拡大を目指すとのことです。
引用:ラサ商事株式会社 https://www.rasaco.co.jp/index.html