【経営理念-企業ピックアップ】ヤマハ発動機株式会社

ヤマハ発動機株式会社

ヤマハ発動機株式会社は、1955年に創立されました。現在、パワートレイン、電子制御、車体・艇体、生産の4つのコア技術を軸に、事業と製品を展開しています。

独自の開発思想「人機官能」

同社には、「人機官能」という独自の開発思想があります。
「人機官能」とは、「人」と「機械」を高い次元で一体化させることにより、「人」の悦び・興奮をつくりだす技術です。これは、同社のモノ創りの太い骨格として、あらゆる開発現場で貫かれています。

人機官能の定義

「人機一体感の中に生まれる悦びや興奮、快感を感じる情動。開発においては、それを技術的に定量化して性能に織り込むこと。」

人が積極的に操作する「人機官能」

人が積極的にマシンを操作することで、期待を超えるパフォーマンスを引き出せる感動

「ハンドリングのヤマハ」という言葉が示すように、『人間の感性に馴染むマシンの自然な応答性』=“一体感”を体感できる感動を提供しています。

人の営み・働きを支援する「人機官能」

とくに積極的に操る意思を持たずとも、心地よく、唐突感なく操作できる感動

オペレーターにとっては違和感がなく、パッセンジャーにとって悦び・信頼感が得られる感動や、人だけでは達成できない精度や速さによって得られる感動を提供しています。

培った技術やノウハウを基にしたモノ創り

同社は、二輪車の開発を起点とする、パワートレイン技術、走行・航走を支える車体・艇体技術をコア・テクノロジーとし、さらに制御技術やコンポーネント技術を発展させながら、半世紀にわたって、事業の多軸化とグローバル化に取り組んできました。
パワートレイン技術はやがて、マリンエンジンやRV、パワープロダクツ事業といった新たな軸を生み出し、また、艇体技術のひとつであるFRP加工技術は、プール事業をはじめ、各種パーソナルビークルの外装品などに発展しています。

事業領域:二輪車

<事業の歩み>

同社の母体となった、「日本楽器製造」(現在のヤマハ株式会社で、1897年設立)では、第2次世界大戦の間、楽器製造の技術を応用して軍用飛行機のプロペラを生産していましたが、終戦後に生産設備の平和利用が検討され、日本楽器製造のモーターサイクル製造部門として、二輪車事業に参入しました。
第1号生産車となった「YA-1」は、初出場ながら、当時の国内2大レースで連勝という快挙もあって、その品質が高く評価され、その大量生産と市場導入にあたって、同社が設立されました。
数年後の1961年には、世界選手権レースにも参戦、以降現在に至るまで、常にレースの場でチャレンジを重ね、培った技術やノウハウを基にしたモノ創りが、同社の特徴となっています。

その他、多岐にわたる事業を展開しています。

ART for Human Possibilities 長期ビジョン(2030年に向けて)

同社は、2030年に向けた長期ビジョン「ART for Human Possibilities」を策定しています。「Advancing Robotics(ロボティクスの活用)」「Rethinking Solution(ヤマハらしいソリューション)」「Transforming Mobility(モビリティの変革)」の3テーマに力を注ぎ、既存事業の成長と、新規事業の開発に取り組んでいきます。

持続的な成長に向けて ヤマハ発動機の価値創造プロセス

同社のビジネスモデルは、同社のDNAとして受け継がれてきたチャレンジスピリットと、培われた技術を活かし、社会やお客様のニーズを的確に捉えた、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供することです。
同社は、「感動創造企業」を掲げている同社の存在意義を、同社ならではの「技術と感性が織りなす感動」を体験していただくこととしています。
人々の可能性を拡げ、感動を生み出す製品・サービスを通して、同社の持続的な成長と、より良い社会と生活の実現を目指しています。

企業理念/<感動創造企業>をめざします

企業理念

企業目的/感動創造企業

世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供する

「人々の夢を知恵と情熱で実現し、つねに『次の感動』を期待される企業 それが、感動創造企業・ヤマハ発動機である。」

経営理念

1.顧客の期待を超える価値の創造

「私たちは、感動を生む価値を創造するために、変化する顧客の夢を追求しなければならない。顧客の期待を超える、安全で質の高い商品とサービスの提供を目指し、適正な利益を得る工夫をしなければならない。」

2.仕事をする自分に誇りがもてる企業風土の実現

「私たちは、個人の自主性から活力を生み出す風土をつくらなければならない。創造性豊かな人材の育成と能力開発を重視し、公正な評価と処遇が行われる組織を実現しなければならない。」

3.社会的責任のグローバルな遂行

「私たちは、世界的な視野と基準で行動しなければならない。地球環境や社会との調和に努め、公正で誠実な事業活動を通じて、社会的責任を果たす企業でなければならない。」

行動指針

スピード あらゆる変化に素早く対応

挑戦   失敗を恐れず、もう一段高い目標に取り組む

やり抜く 粘り強く取り組み、成果を出し、振り返る

まとめ

ヤマハ発動機株式会社は、独自の思想「人機官能」に基づく技術によって、マシンを操作する人に感動を与えています。今後も、「感動創造企業」を目指し、時代のニーズに応じた開発を続け、さらなる発展を遂げると思われます。
引用:ヤマハ発動機株式会社 https://global.yamaha-motor.com/jp/

「vision」内 ヤマハ発動機株式会社

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