【経営理念-企業ピックアップ】亀田製菓株式会社

亀田製菓株式会社

亀田製菓株式会社は1946年、現・亀田工場(元町)において亀田郷農民組合委託加工所を創業し、水飴の委託加工が始まりです。1950年に焼菓子を主体として、柿の種などのもち米菓も製造を開始しました。現在は、菓子の製造販売事業を行っています。

お米のエキスパートとして

同社のお米総合研究所では、おいしさ、機能性、新素材、生産技術などにおける様々な研究を行っています。
お米の研究の始まりは、1950年代後半。新潟県と、お米の特性や米菓の製造設備の共同研究を開始。
より多くの人々においしい米菓を安定的に供給するため、職人の手作業であった米菓づくりの機械化・量産化を実現し、産業化を可能にしました。
現在も、産学官連携に積極的に取り組み、顧客の方のニーズの一歩先を予測して、食の新しい価値を創造提供することを目指し、研究開発をしています。

お米由来の植物性乳酸菌に注目

長年の研究によって、お米由来の植物性乳酸菌「K-1」には、便通を改善する整腸作用と発がん性物質の除去効果があると判明。
また、酒粕由来の植物性乳酸菌「K-2」には、抗アレルギー効果が確認されており、動物・ヒトに対する試験の結果、アトピー性皮膚炎に有効であることが実証されています。
さらに「K-2」は、スギ花粉による花粉症にも効果があることがわかっています。
用途も幅広く、乳酸菌補助食品や栄養機能食品、お菓子、飲料などへの活用が研究されており、同社のお米の研究から誕生した植物性乳酸菌への期待が高まっています。

亀田製菓の事業

あらゆる販売チャネルを網羅するグループの流通網

グループ企業との連携により、あらゆる販売チャネルに対応できるのも同社の強みです。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった販路は、「亀田製菓」と「日新製菓」が、百貨店は「とよす」が、その他の販売チャネルは「アジカル」が中心にカバーし、市場の変化に即座に対応できる、柔軟な流通網を築いています。

国内米菓事業 国内シェア30%を誇る米菓のリーディングカンパニー

同社は、国内米菓市場の約30%を占めるリーディングカンパニーです。
1975年から40年以上もの長きにわたり米菓業界のトップを走り続けてきたことは、安全・安心はもちろん、多様化する人々のニーズを捉え、おいしく、楽しく食べられるお菓子づくりに真摯に取り組み続けてきた証です。
同社を代表する『亀田の柿の種』『ハッピーターン』といった、ロングセラーブランドをはじめとする「亀田のあられ・おせんべい」は、多くの方々に親しまれています。
2004年には、関西地域において100年を超える歴史と高いブランド力を持つ「とよす」、栃木県で地域に根付いた伝統的な米菓を製造・販売する「日新製菓」を子会社化しました。
ここに観光土産、テーマパーク、アミューズメント関連施設などを得意とする「アジカル」を含めた国内グループ会社が連携することで、近年成長の著しいEC市場にも注力しており、あらゆる販売チャネルに対応した幅広い流通網を築いています。
今後も米菓のリーディングカンパニーとして、変化し続ける市場環境を見据え、ロングセラー商品のイノベーション、新しい米菓による食シーンの開拓を通して米菓市場の活性化をはかり、すべてのお客様に「健康」「おいしさ」「感動」を提供しています。

海外米菓事業 グローバルへの挑戦

日本を代表するお菓子として、多くの方々に親しまれ続けている米菓を世界に向けて展開。
同社は、今、米菓を通して世界中の人々に健康や幸せを届けていく「グローバル・フード・カンパニー」を目指しています。

国内食品事業Better For You 食品事業の構築

2018年度に策定した中期経営計画の中で、同社は、製菓業から食品業へと本格展開していくことを宣言しました。
これまで、米菓以外の事業分野として、慢性腎臓病の方々向けの食事療法用に病院や在宅で使用される低たんぱく質米飯『ゆめごはん』や、なめらかで食べやすいユニバーサルデザインフード『ふっくらおかゆ』を提供し、現代社会における高齢化の進展や健康志向の高まりといった要請に応えてきました。
さらには、お米由来の植物性乳酸菌「K-1」や酒粕由来の植物性乳酸菌「K-2」において、様々な効果・効能を検証し、その応用範囲を拡大することでヘルスケアビジネスの可能性を広げています。
お米に関する長年の研究成果を形にしたこれらの商品は、同社の食品事業の礎ですとなっています。

Changing gears 2023

2023年度までの新たな中期経営計画「Changing gears 2023」では、夢の実現に向けた道のりを描いています。
海外事業及び国内食品事業を中心とした「事業領域の拡大」と、国内米菓事業のブランド集約、ポートフォリオ強化及び製造原価改善を中心とした「コスト・収益構造の転換」、そしてそれらの取り組みを支える「経営基盤の強化」の3つを戦略の柱に据えて、持続的な成長と企業価値の向上をスピードをあげて実現していきます。
世界に飛び出し、「グローバル・フード・カンパニー」となることです。
これが同社グループが掲げる大きな目標です。その実現に向けて、同社がカスタマーに提供する価値、それは“美味しく からだに良いものを選び、食べ、楽しむ、健やかなライフスタイルへの貢献”です。
2030年度の夢は、こうしたお客様価値の提供を通じて、“あられ、おせんべいの製菓業”から“Better For You の食品業”へと進化することです。

目指す姿 グローバル・フード・カンパニー
“あられ、おせんべいの製菓業”から“Better For You の食品業”へ

経営理念

1.会社にまつわるすべての者の要望に応える
1.会社の永劫の存続をはかる

創業の心

「戦後間もない食糧難の時代に『男性はどぶろくで気晴らしが出来るが、女性や子供には楽しみといえるものがない。なにか生活に喜びと潤いを届けたい』という想いから未経験の水飴づくりに挑戦しました。それが創業の心となり、亀田製菓は生まれました。」

社是

製菓展道立己(せいかてんどうりっき)

亀田製菓グループ”ミッション・ビジョン”

果たすべき使命:ミッション
●私たちは、自然の恵みを活かし、「健康」「おいしさ」「感動」を創造します
●私たちは、世界の人々の生活に喜びと潤いをお届けし、より豊かな社会に貢献します
具体像:ビジョン
米菓で培った伝統の技を革新し、各地の食文化と調和することを通じて、 世界の人々に愛されるブランドを

まとめ

亀田製菓株式会社は、水飴の加工から始まりました。現在では、おせんべいの製菓業を主な事業としていますが、今後は食品業としての地位を高めていくことを目指しており、今後の事業展開に注目が集まると思われます。

引用:亀田製菓株式会社https://www.kamedaseika.co.jp/

「vision」内 亀田製菓株式会社

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