「生みそずい」で知られる旭松食品株式会社は、こうや豆腐(凍り豆腐)をはじめとした大豆加工食品を主軸に事業を展開し、健康的な食文化の追求と研究開発を続けています。この記事では、品質第一の姿勢で新たな価値を創造する旭松食品株式会社を深堀りします。健康的価値の創造に注力する背景と、世界に広がる取り組みについて見てみましょう。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。
旭松食品株式会社
1950年に長野県内のこうや豆腐の製造に適した地に旭松凍豆腐株式会社として設立されました。その後、1972年に他社に先駆けてアンモニア不使用のこうや豆腐「新あさひ豆腐」を開発し、こうや豆腐分野での地位を確立していきました。1978年には食品研究所を設立し、1981年には「生みそずい」を発売するなど、製品の拡充を進めました。1983年に現在の旭松食品株式会社に社名を変更し、1985年には関連会社と合併し総合食品メーカーとしての体制を強化しました。
こうや豆腐を通じた価値創造
旭松食品は、長年培った大豆加工技術を基盤にこうや豆腐や即席みそ汁・スープ類、介護食などの製造販売を手掛けています。
主力製品のこうや豆腐において、旭松食品は40%以上のトップシェアを占めています。即席みそ汁やスープ類では、「即席なのに、おいしい」にこだわり、大豆の栄養を手軽に味わえることを重視しているそうです。介護食「カットグルメ」では、おいしさと見た目にこだわっているとのことで、飲み込む・噛む力に合わせ約100品目が展開されています。
新あさひ豆腐
「新あさひ豆腐」が発売された1972年当時、従来のこうや豆腐は製造に用いるアンモニアによる独特の臭気がありました。それに対し「新あさひ豆腐」は、重曹を使用して臭気がなく柔らかい食感を実現したそうです。
その後、日本人の塩分摂取量が高い状況を受け、食塩相当量をほぼ0%にし、体内の塩分排出を助けるとされるカリウムを約26倍※に高めた新製法へ2014年に切り替えました。旭松食品は新製法の導入を機に、「新あさひ豆腐」にブランドを統一しました。
※一般的なこうや豆腐と比較
こうや豆腐の魅力を世界へ発信
旭松食品は、オランダ・ワーゲニンゲン大学との共同研究を行っています。こうや豆腐の健康機能性は欧州人にも有効であることを臨床研究により確認し、国際科学雑誌『Nutrients』に論文掲載されました。また、フランスのアンテナショップにて、こうや豆腐を販売しています。旭松食品は、今後もオランダを中心にグローバルな活動を進めていくそうです。
旭松食品の理念
企業理念
私たちはお客様の生活文化の向上と共に歩み、より快適で、健康な食生活を追求し日々に、新たに前進します。
経営理念
品質第一 参画経営 自主挑戦
50年代後半頃、長野県は脳血管疾患の死亡率が全国トップクラスでした。原因は漬物や味噌汁によって塩分を過剰摂取する食文化にあるとされたため、60年代後半から地域で減塩運動を続け、現在は長寿県として知られています。
長野県で誕生した旭松食品は、理念を基に健康価値創造に注力しています。「新あさひ豆腐」の減塩により「第6回健康寿命をのばそう!アワード」にて「厚生労働省健康局長賞」を受賞しました。
まとめ
長野県で創立された旭松食品株式会社は、こうや豆腐のリーディングカンパニーとして大豆加工技術を追求してきました。主力の「新あさひ豆腐」を中心に、事業は介護食や即席食品などにも広がっています。近年では海外大学との共同研究を通じて、健康効果を世界へ発信しています。




