大日本塗料株式会社
大日本塗料株式会社は、1929年に日本電池株式会社(現株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション)から分離独立し、鉛粉塗料株式会社として発足しました。主な事業内容は、塗料、ジェットインクの製造、販売や各種塗装機器装置の販売、塗装工事などの事業を展開しています。
技自然に、人に、よりやさしい塗料を
同社は、常にマーケットニーズを満たしつつ、一歩先のシーズ(種)を先取りしています。
研究・開発部門は、ニーズ志向の技術開発とシーズ志向の基礎材料を両輪として、塗料や塗料周辺分野の基礎研究から製品開発、技術サービスなど幅広い活動を展開しています。
夢を育み、ニーズを育てる
研究部門では「分析・物性研究」「塗料・防食理論研究」「機能性高分子材料の設計」「塗膜形成・塗装技術の研究」の各分野で塗料に共通する基礎的な研究を行っています。
また、「新素材・新機能材料開発」分野においてもナノ材料の表面・界面を制御する最先端技術の研究にも取り組むなど、新しい挑戦を続けています。
開発部門では、さまざまな分野の利用する方々に満足してもらえる独自性のある商品の提供を行うために、市場ニーズの徹底分析、品質・機能両面の技術課題や環境保護、省資源など社会的要請に応える新製品の設計・開発とその市場導入に積極的に取り組んでいます。
環境負荷低減型塗料、独自塗装技術の開発
研究開発の大きな成果のひとつが、環境負荷低減型塗料です。
すでに多くの実績をあげている揮発性有機化合物(VOC)を極限まで削減した水系塗料や粉体塗料は有機溶剤で希釈する必要がないため、安全性の確保や作業環境の改善、石油資源の節約にも貢献しています。
人体に有害な金属を含まない塗料や低溶型塗料など数多くの環境負荷低減型塗料を生み出しました。
また、海洋構造物、橋梁や電波塔などの鋼構造物を長期間腐食から保護するための塗膜の高耐久化と塗装仕様を構築することにより、塗り替え時期の長期化を達成し、鋼構造物のLCC(ライフサイクルコスト)の低減を行っています。
これにより構造物の期待耐用年数間における塗り替え回数の削減を可能とし、LCCの低減と共にVOCと産業廃棄物の削減に繋げています。
開発以来のロングセラー商品
塗布形素地調整軽減剤「サビシャット」
1.粉塵や騒音発生を低減
清掃ケレン程度の素地調整で従来の2種ケレンと同等以上の下地を形成できる、人と環境にやさしい素地調整法です。
2.素地調整にかかるコストを削減
3.高い信頼性
鋼構造物向けオール水系重防食システム「DNT水性重防食システム」
1.重防食塗装が、すべて水性塗料にて可能です。
【ジンクリッチペイント~変性エポキシ樹脂塗料~ポリウレタン樹脂/ふっ素樹脂塗料】
2.非危険物であるため、保管数量に制限がなく、火災に対する安全性が高いです。
3.低臭気なため、作業者や近隣環境の安全に配慮した塗料です。
4.溶剤形重防食塗装システムと同等の防食性、耐候性を有しています。
5.有害重金属(鉛・クロム等)、PRTR法対象化学物質、特定化学物質を含んでいません。
超耐久性塗装システム「VフロンHBシリーズ」
1.優れた耐候性、光沢感
省工程の塗装システムで数十年にわたる超長期耐候性を発揮しています。
2.抜群の環境対応
VOC排出量を、従来比で最大約31%削減することが出来ます。
3.下塗り適正幅が広い
各種商品との組み合わせが可能で、優れた付着性を発揮します。
創立以来、うけ継がれてきたブランド力とお客様との信頼関係のもと、防食塗料やその他の独創的な塗料の技術で市場から高い支持を得ています。
創立100周年に向けた中期経営計画 (2020年度~2023年度)
コンセプト:2029年度の創立100周年における「持続的成長力を持つ企業」の達成に向け、現中計期間において成長軌道を確立
1.提供価値の強化(技術センター活用によるR&Dの強化)
2.価格競争力の強化
3.販売体制の強化
4.労働生産性の向上
5.海外事業の強化
企業理念/新しい価値の創造を通じて地球環境や資源を護る
「当社は、新しい価値の創造を通じて地球環境や資源を護り、広く社会の繁栄と豊かな暮らしの実現に貢献できる企業を目指します。」
まとめ
大日本塗料株式会社は、電池の会社から鉛粉塗料、塗料へと事業を発展してきました。現在は構造物の重防食の塗料スペシャリストとして、鋼構造物(橋梁)をはじめとする様々な建造物の塗装を行っています。次世代に相応しく街並みを豊かに彩っています。
引用:大日本塗料株式会社 https://www.dnt.co.jp/
「vision」内 大日本塗料株式会社