【経営理念-企業ピックアップ】株式会社IHI

株式会社IHI

株式会社IHIは、1853年創設の日本初の近代的造船所「石川島造船所」を起源しています。造船で培った技術をもとに、陸上機械・橋梁・プラント・航空エンジンなどに事業を拡大し、日本の近代化に大きく貢献しました。現在、資源・エネルギー、社会インフラ、産業機械、航空・宇宙の4つの事業分野を中心に新たな価値を提供しています。

世界を舞台に4分野で事業を展開

資源・エネルギー・環境/地球にやさしいエネルギーを、創り出す

石炭・天然ガス・原子力・再生可能エネルギー分野において、豊富なノウハウと独自技術により、人と地球にベストミックスなエネルギーを生み出す製品・サービスを、ライフサイクル全般にわたって提供しています。

社会基盤・海洋/社会を支えるインフラを、築き上げる

社会インフラの整備・セキュリティ分野・海洋開発・都市開発などの分野において、長年の実績により培った技術力と感性で、社会と人々の暮らしの礎となり、安全と安心を支えるインフラを築いています。

産業システム・汎用機械/世界の産業インフラの進化を、推し進める

各種産業システムや機器の絶え間ない技術革新と最適なソリューション提案能力により、地球のさまざまな場所で産業インフラを進化させ、ものづくりの未来を支えています。

航空・宇宙・防衛/大空と宇宙の可能性を切り拓く

航空エンジン事業や宇宙開発事業において、世界最先端を探求する技術力と組織力により、空と宇宙の新たな可能性を切り拓いています。
同社が手掛ける民間航空エンジンは、新興国の経済成長や人口増を背景に、年率平均5%の成長が予測されています。

IHIの魅力

成長力

同社のルーツは1853年(嘉永6年)、水戸藩の石川島造船所に遡ります。
1876年(明治9年)に平野富二氏が造船施設一式を国から借り受け、石川島平野造船所を設立し、1889年(明治22年)には、渋沢栄一氏の支援を得て有限責任石川島造船所となりました。
その後、造船事業から、陸上機械、プラント、鉄構物、海洋構造物等に事業を拡大するとともに、航空エンジン、宇宙機器などの新たな製品分野にも進出し、2013年には創業160年を迎えることができました。

変化力

石川島造船所を起源として創業した同社は、船舶・海洋事業を中心として成長を続け、高度経済成長の時代には、多くの大型機械製品を製造し、電力、鉄鋼、化学など日本の基幹産業の発展に貢献しました。
80年代には、航空・宇宙事業に進出し、現在では航空エンジンが主力事業に成長しています。
また、グローバルな事業展開により、1990年代は2割前後だった海外売上高比率が2010年代には5割前後まで上昇しています。

技術力

同社の製品を作るために使われる回転機械、溶接、機械加工、配管などの生産技術は、1962年から3年間、世界一の建造量を誇った造船技術から脈々と引き継がれてきたものです。

推進力

同社の製品を作るために使われる回転機械、溶接、機械加工、配管などの生産技術は、1962年から3年間、世界一の建造量を誇った造船技術から脈々と引き継がれてきたものです。
造船、蒸気タービンをルーツとして培った「回転機械技術」は同社の大きな強みです。
現在、「回転機械技術」を用いたジェットエンジン、ターボチャージャーは業績の大きなけん引役です。

「プロジェクトChange」

2020~22年度 環境変化に即した事業変革への準備・移行期間

「プロジェクトChange」の力点 ~ESGを価値観の軸においた社会・環境に配慮した適切な経営~

・成長軌道への回帰
収益基盤のさらなる強化
ライフサイクルビジネスの拡大
・環境変化に打ち勝つ事業体質~価値創造の原動力~
人材再配置
多様な人材の活躍
新たな働き方
・財政戦略
キャッシュ創出力の強化
資金の最適配分
財務健全性

成長事業の創出 ~社会課題への取り組み~

・航空輸送システム
「暮らしの豊かさの実現」安全・快適・経済的で環境に優しい航空輸送
・カーボンソリューション
「脱CO2の実現」脱CO2・循環型社会と快適で安心な自律分散コミュニティの実現
・保全・防災・減災
「防災・減災の実現」強靭で経済性・環境性に富んだ社会インフラ開発

経営(企業)理念
「技術をもって社会の発展に貢献する」「人材こそが最大かつ唯一の財産である」

IHIグループの目指す姿

『21世紀の環境、エネルギー、産業・社会基盤における諸問題を、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって解決し、地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループとなる。』

まとめ

株式会社IHIは造船で培った技術をもとに事業を拡大し、日本の近代化に大きく貢献しました。「技術をもって社会の発展に貢献する」の経営理念の下、同社はこれからも人々に新たな価値を提供し続けていき、社会・環境に配慮した経営を行っていくと思われます。

引用:株式会社IHI https://www.ihi.co.jp/

「vision」内 株式会社IHI

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