株式会社タツミ
1951年に株式会社タツミ製作所として設立され、1993年には現在の商号に変更されました。2025年1月に自動車ワイパーモーターなどで知られる株式会社ミツバの完全子会社となり、同年3月に上場廃止しました。
創業当初は自転車やミシン部品、航空機用のリベットなどを製造していましたが、日本のモータリゼーション発展に伴いオートバイや自動車向け部品の研究試作品の提供と量産をおこなうようになりました。
幅広いニーズに応える高品質な「ものづくり」
タツミは自動車の安全・快適に関わる電装部品やブレーキ、変速機といった部品を主に取り扱っています。厳格な品質管理体制のもと、国際規格IATF16949に準拠した高品質な製品づくりを通じて、お客様に満足と信頼を提供し続けているとのことです。
また工程において、機械加工のほか、熱処理工程、表面処理工程があり、高品質を保つためにすべての工程を評価できる試験機、測定機を保有しているそうです。
タツミの経営を支える3つの強み
材料の調達から表面処理まで一貫して対応できる体制を整えているタツミは、製品ごとに最適な工程を提案することで効率的な生産を実現しています。また、既存の技術に囚われず、新素材や加工法の開発にも積極的に取り組んでいるそうです。
一貫体制と開発力に加え、徹底的な品質管理による高品質なものづくりをおこなっていることがタツミの強みです。
タツミビジョン2030
タツミは長期ビジョン『タツミビジョン2030』において、デジタル技術を用いて既存事業の収益性向上に注力するとしています。
IoTやAIの導入、生産方式の見直しによって製造現場の効率化を図る方針です。またスタッフ部門においても、ロボットやRPAを活用することで、省人化・自動化を進めていく計画を示しています。
そして新規事業として、脱炭素関連の技術開発を推進する方向性を打ち出しています。主に電動化に対応する新素材の加工や培ってきた加工技術を活用した新分野への進出、自社製品の開発に挑戦するとのことです。
タツミの経営理念
一、 選ばれる企業をめざし、価値ある商品を提供する。
一、 固有技術を磨き、市場開発に挑戦する。
一、 人を活かし、人に生かされる企業となる。
まとめ
株式会社タツミは1951年に設立され、2025年に株式会社ミツバの完全子会社になりました。社内一貫体制と技術開発力、国際規格に準拠した品質管理などを強みとし、自動車部品を中心とした高品質なものづくりをおこなっています。今後は既存事業の効率化と新規事業の技術開発に取り組むとしています。
引用:株式会社タツミ https://www.tatsumi-ta.co.jp/