【経営理念-企業ピックアップ】東京汽船株式会社

薄明かりの中、港に停泊している複数の大型船が水面に光を反射させている様子を捉えた画像。東京汽船が東京湾で提供する曳舟事業と海上交通安全への貢献、そして洋上風力発電への取り組みを象徴しています。

東京汽船株式会社

東京汽船株式会社は、1947年に日本での初の民間曳舟業者として創業しました。世界有数の海上交通の輻輳(ふくそう)海域※である東京湾全域にて船舶の安全航行を支えています。
※海上交通量が多い海域

東京湾での航行を支える

東京汽船の曳舟事業はエスコート業務と湾内各港湾における船舶の離着桟の安全のためのハーバータグ業務を柱としているそうです。

エスコート業務

東京湾の浦賀水道・中ノ瀬航路において巨大船、危険物積載船などの進路警戒を担っています。同航路はあらゆる種類の船が航行し、安全航行リスクが極めて高い海上交通輻輳(ふくそう)海域だそうです。同社のエスコートタグボートは、高速性能及び曳航力、機動性を有しており、乗務員の技術と深い知識によって業務の遂行が可能となっているとのことです。

ハーバータグ業務

大小の船舶を安全かつ円滑に岸壁に離着岸させるのがハーバータグの役割だそうです。この業務で使用されるタグボートは50トン超の強力な曳航力と迅速な旋回性能を備えています。横浜港と川崎港においてこの高性能タグボートを配備し、船舶の離着岸作業を支えているそうです。

洋上風力発電への取り組み

2013年から洋上風力発電交通船(CTV)を手掛けるパイオニア的企業として知られる東京汽船は、社是『海上における船と人の安全のサポート』に合致した海事関連分野での新規投資に取り組む方針を示しています。
VR(仮想現実)型CTV操船シミュレーターを導入し、自社乗組員が使用するだけではなく、CTV操船訓練の提供も事業化していくとしています。2024年には渋田海運と「インディゴ オーシャン サポート」を設立し、洋上発電において事業拡大を図っているそうです。

経営課題への対処

東京汽船は、会社の維持と成長のための様々な経営課題に取り組んでいます。公式HPによると、曳船運航定員削減を実現しコスト削減をするとともに船員の供給不足に対応すべく乗務員の教育訓練に注力し、技能水準を維持・向上を図るとしています。さらに船隊整備を進め、曳船サービスを継続的に改善するそうです。また、近年の作業対象船舶の大型化、多様化に対処した作業効率の高い曳船や、環境への負荷が低い曳船を開発・建造するとのことでした。

東京汽船の経営理念

曳船業のもつ公共的使命を認識し、以下を使命とする。
・海上の安全への貢献
・港湾の円滑な運営への貢献
・海洋環境の保全への貢献

まとめ

1947年に創業した東京汽船株式会社は、日本で最初の民間曳舟業者です。同社は、東京湾における船舶の進路警戒や離着岸作業を支えています。また洋上風力発電に対応した交通船にも取り組んでいます。東京汽船株式会社は、公共的使命の下、今後も船舶の安全な航行をサポートしていくと見られます。

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