【経営理念-企業ピックアップ】横浜ゴム株式会社

横浜ゴム株式会社

横浜ゴム株式会社は1917年創業し、2017年には100周年を迎えました。技術を積み重ね、高性能タイヤを多数、創出してきました。コンパクトカーからスポーツカー、ハイパワーサルーン、超大型の建機用タイヤなど、あらゆるカテゴリーのタイヤ開発を行う同社は、業界のリーディングカンパニーです。

次世代技術基盤の構築

バイオマス原料の合成ゴム開発

同社では、バイオマス由来の合成ゴムの開発に向け、外部の研究機関と共同でさまざまな研究に取り組んできました。
2015年度は、その成果として二つの新技術を生み出しました。一つは、セルロース(植物繊維の主成分である糖)からブタジエンを合成する技術です。
耐久性、低温特性などに優れた合成ゴムの一種・ブタジエンゴムは、合成ゴムの中でも生産量・使用量が多く、バイオマス由来のブタジエンを実用化できれば、化石燃料の使用削減に大きな効果が期待できます。
そしてもう一つが、合成ゴムの一種・ポリイソプレンゴムの原料であるイソプレンを、バイオマスから合成する技術です。
ポリイソプレンゴムは、化学構造が天然ゴムに類似し「合成天然ゴム」とも呼ばれます。
今回の新技術は、化石燃料使用を削減できるだけでなく、価格や生産量が不安定な天然ゴムの補填原料を確保するという大きな意味があります。
これらのバイオマス由来の合成ゴムが実用化された場合、そのCO2排出量は従来の約1/4にまで削減される見込みです。

タイヤ事業のみならず、多岐にわたるビジネスを展開

同社の基盤となるのは、売上高の約80%を占めるタイヤ事業です。
日本初のコードタイヤの製造に成功して以来、環境性能に代表される先進的な技術と独自性の強い商品で、国内外において、確固たる地位を築いています。
しかし、同社のビジネスフィールドはタイヤ事業だけではありません。
タイヤ開発で培ってきた、ゴム高分子技術・複合化技術・接着技術・金属加工技術・設計技術をベースに、産業・生活を支える製品群を生み出すのが、マルチプルビジネス(MB)事業です。
また、現在グローバルに生産、販売を行い、海外の拠点だけでも50を超え、世界での存在感を高めています。

『YOKOHAMA Transformation 2023』

新・中期経営計画は2021年から2023年の3カ年の計画となっており、名称を『YOKOHAMA Transformation 2023』としています。
「Y」はヨコハマで、「X」はトランスフォーメーション、つまり横浜ゴムを深化と探索で変革する、という意味です。

タイヤ事業戦略:タイヤ事業に与えるCASE/MaaSの影響

今後のタイヤ市場についての同社の考えるシナリオです。
タイヤ市場は乗用車用タイヤなどの「消費財」とトラック・バス用、農業機械用タイヤなどの「生産財」の2つに分かれていますが、現在のその市場規模はおおよそ半々です。
今後「CASE」「MaaS」「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」が浸透するにつれ、個人所有の車が減少し、人や物の移動を支えるインフラ車両の増加が予想されます。
ユーザーが個人から法人へと変化することでタイヤ市場における消費財タイヤの生産財化が進むと考えられています。
このようなタイヤ市場の変化に対し、当社は「深化」と「探索」の2つのアプローチによる戦略を推進していきます。
消費財タイヤでは「高付加価値商品比率最大化」を掲げ、ウルトラハイパフォーマンスタイヤ、SUV・ピックアップトラック用タイヤ、ウィンタータイヤの3つのカテゴリに注力し、同社の「ADVAN」、「GEOLANDAR」、「ウィンタータイヤ」の販売を「深化」していきます。
生産財タイヤでは「コスト」、「サービス」、「DX」、「商品ラインアップの拡充」をテーマに掲げて市場変化を「探索」していきます。

MB戦略:成長性・安定性の高いポートフォリオへの変革

MB事業では、同社の強みであるホース配管事業及び工場資材事業にリソースを集中し、MB事業の成長をけん引し、安定収益を確保できる構造を確立していきます。
特にホース配管事業では油圧ホース市場におけるプレゼンスの更なる拡大、「CASE」対応による新技術で成長をけん引していきます。また、水素社会に向けた取り組みも強化していきます。
ハマタイト事業では得意分野に集中することで、事業体質の改善を図っていきます。
また、厳しい環境が続く航空部品については構造改革を断行し、時代に見合った事業展開を目指していきます。

企業理念

「横浜ゴムは、現在の企業理念を1992年に制定しました。企業理念は『基本理念』『経営方針』『行動指針』『企業スローガン』からなり、『基本理念』は将来に向けて、横浜ゴムが一貫してこだわり続ける目指すべき姿、『経営方針』は経営陣が自らに約束する経営の基本姿勢、『行動指針』は従業員一人一人が自らに課す行動規範です。」

基本理念

心と技術をこめたモノづくりにより幸せと豊かさに貢献します

経営方針

・技術の先端に挑戦し、新しい価値を創り出す
・独自の領域を切り拓き、事業の広がりを追求する
・人を大切にし、人を磨き、人が活躍する場をつくる
・社会に対する公正さと、環境との調和を大切にする

行動指針

・自らを鍛え、自己ベストに挑戦する
・たがいに信頼し合い、ぶつかり合い、高め合う
・外に向けて開かれた心を育てる

企業スローガン

「すごいをさりげなく」

まとめ

横浜ゴム株式会社は1921年、日本発のコードタイヤの販売をしました。戦後には、タイヤやベルトにとどまらず、多種多様な製品開発を重ね、いかなる時代にも先進的に業界をリードしてきました。今後は、次世代技術基盤の構築(合成天然ゴム)に注目が集まっていくと思われます。
引用:横浜ゴム株式会社https://www.y-yokohama.com/

「vision」内 横浜ゴム株式会社

関連記事

  1. 【経営理念-企業ピックアップ】グンゼ株式会社

  2. 【経営理念-企業ピックアップ】カルビー株式会社

  3. 【VISION DRIVEN】理想の働き方を実現している人は…

  4. 【経営理念-企業ピックアップ】文化シヤッター株式会社

  5. 【経営理念-企業ピックアップ】東日本旅客鉄道株式会社

  6. 【経営理念-企業ピックアップ】株式会社ベネッセホールディング…