【経営理念-企業ピックアップ】株式会社エフピコ

様々な食品が詰められたプラスチック製弁当容器の数々。エフピコが国内食品容器の最大手として、年間2,000以上の新製品開発を行い、食品トレーのリサイクルで業界をリードしながら、日本の食生活を彩る製品を提供していることを示唆しています。

株式会社エフピコ

1962年に設立された株式会社エフピコは国内食品容器の最大手で、特にプラスチック製食品トレー容器で3割近いシェアを占めるトップシェア企業です。技術力が高く新素材の開発を積極的におこない、食品トレーのリサイクルにおいて業界をリードしています。

オリジナル製品で日本の食生活を彩る

エフピコは白い食品トレーが常識だった1981年に初めてカラートレーを製造し、1984年には電子レンジで加熱できる容器を発売するなど、さまざまな食品容器を開発・販売してきました。「3分でわかるエフピコの事業 」によると、エフピコでは年間2,000以上の新製品開発をおこなっているそうです。
また、容器の販売にとどまらず、販売拡大のためPOPや売り場づくりなどをトータルに提案しているとのことです。

サプライチェーン・マネジメント・システムを導入し一元管理

エフピコグループは、生産~在庫計画まで一元管理できるSCM(サプライチェーン・マネジメント)システムにより、流通コストの最適化をおこなっています。全国をカバーする物流ネットワークと生産体制を構築し、消費地近郊で生産し納品先への配送を効率化しているそうです。

リサイクルで業界をリード

使用済み食品トレーの回収を業界でいち早く始めたエフピコは、世界で初めて食品トレーから食品トレーを作る「トレーtoトレー®」とよぶ取り組みを始め、「エコトレー(R)」は業界初のエコマーク商品になりました。「トレーtoトレー®」や、使用済みPETボトルを利用した「ボトルto透明容器™」といった「エフピコ方式リサイクル」を確立しているとのことです。商品を納品した帰りに使用済トレーの回収をおこなう、自社物流体制にリサイクルを組み込んだ「物流循環システム」を構築し、製品の製造に必要な素材の半分近くはリサイクルで調達しているそうです。

環境対応と需要取り込みで売上高3,000億円を目指す

エフピコの2024年3月期の売上高は2,221億円で過去最高でした。今後の見通しとしてプラスチック使用量を抑えた製品やエコ製品を中心に需要が増えると予想しているとのことです。また、冷凍食品や病院介護食市場の販売を強化していくそうです。
さらにリサイクル事業における研究開発やM&Aなどにより持続的に成長し、2030年3月期までに売上高3,000億円を目指すとのことでした。

エフピコの経営理念

エフピコグループは、創業以来「顧客第一主義」を経営理念とし、メーカーとしての社会的責任を重視し以下の基本3本柱を追求してきたとのことです。

もっとも高品質で環境に配慮した製品
どこよりも競争力のある価格
必要なときに確実にお届けする

まとめ

食品トレー最大手のエフピコは、「エフピコ方式リサイクル」を自社物流と組み合わせた「物流循環システム」を構築し環境経営を重視しているとのことです。今後はリサイクルの研究開発やM&Aなどで持続的に成長していくとしています。

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