川崎重工業株式会社
創業者の川崎正蔵氏が「国家社会の発展・繁栄のため」との想いから1878年(明治11年)に前身となる「川崎築地造船所」を東京の築地に開設し、川崎重工業株式会社の歴史は始まりました。その後事業を展開し、現在は航空宇宙、エネルギー・環境ソリューション、精密機械・ロボットなどの事業をおこなう総合重工業へと成長しました。傘下に鉄道車両メーカーの川崎車両株式会社や、カワサキモータース株式会社などがあります。
日本の空を支える
川崎重工業は日本を代表する機体・エンジンメーカーとして航空宇宙分野において幅広い事業をおこなっています。
防衛省向けの航空機や輸送ヘリコプター、誘導機器の開発・製造を担っており、ブルーインパルスで知られるT-4中等練習機や対戦車(多目的)誘導弾など、数多くの機体や装備において実績があります。
民間向けでは、航空機の国際共同開発などへの参画や大型~小型ヘリコプターの製造もおこなっています。
水素活用社会の実現に向けて
2010年から水素に着目してきた川崎重工業は、アジア初となる液化天然ガス(LNG)運搬船で培ったノウハウを活かし、水素サプライチェーン構築に向けた事業をおこなっています。
川崎重工業は高性能な真空断熱技術により実現した液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の製造や海上輸送プロジェクト、市街地での水素発電といった先進的な取り組みをおこなっています。また、パートナー企業と共に水素エンジンの開発も進めているとのことです。
エネルギー・環境ソリューションなどの分野に注力
川崎重工業は2020年発表のグループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを ~Trustworthy Solutions for the Future~」にて、注力する分野として以下の3つをあげています。
安全安心リモート社会
近未来モビリティ
エネルギー・環境ソリューション
2023年12月におこなわれた進捗報告会では、無人アセット防衛能力の向上に向けた開発や実証計画、水素の商用化実証が着実に進行していることなどが報告されています。
川崎重工業のグループミッション
『世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する”Global Kawasaki”』
代表取締役社長執行役員の橋本康彦氏は、公式HP「社長メッセージ」にて『常に世界の人々の多様な要望に応える製品・サービスを時代の変化に合わせて提供し、お客様と社会の可能性を切り拓く力になる』ということが上記のグループミッション実現に繋がると確信している、という旨のコメントをされています。
まとめ
1878年に創業した川崎重工業株式会社は、祖業とする造船以外にエネルギー、航空宇宙などの事業も手掛ける総合重工業です。グループミッション『世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する”Global Kawasaki”』に基づき、水素サプライチェーンの実現に向けた事業などをおこなっています。
引用:川崎重工業株式会社 https://www.khi.co.jp/