東京製綱株式会社
東京製綱株式会社は1887年、東洋初のマニラ麻ロープの製造会社としてスタートしました。以来、販路拡大と技術向上に力を注ぎ、日本の近代化を支えた同社は、ワイヤロープとその関連サービスの提供を通じて、安全・安心な社会の実現に貢献しています。
トータル・ケーブル・テクノロジー
東京製綱は現在、ロープに関わる材料技術、プロセス技術、エンジニアリング技術、計測・診断技術を有機的に結び付けた「トータル・ケーブル・テクノロジー」でソリューションを提供することで、各分野で高い存在感を示しています。
鋼索鋼線事業・スチールコード事業・国内でのエンジニアリング事業を基盤事業とし、これに成長分野としてCFCC(炭素繊維複合材ケーブル)事業と海外でのエンジニアリング事業を加え、幅広い事業展開を進めています。
日本シェアNo.1
東京製綱は、ワイヤロープ製造のパイオニアとして、日本国内の各分野で高いシェアを有しています。ワイヤロープにおいては、エレベーター・建設機械・水産業・鉄鋼業を中心に約40%のシェアを占め、スチールタイヤコードにおいては、独立系メーカーの中で約30%と、トップシェアを記録しています。
終戦後も他社に先駆けて復興し、大ダム建設や明石海峡大橋をはじめとした長大橋にロープやワイヤを供給したほか、スチールタイヤコードの生産を開始するなど、日本の高度成長に様々な形で貢献しています。
そのほか、2004年には世界最高速エレベーター用ロープを開発しています。同社は常に人々の信頼に応える製品を作り続け、安心・安全な人々の暮らしを社会インフラの面から支えてきました。
次期成長を見据えた基盤づくり
東京製綱は次期成長を見据えた基盤づくりとして、収益力の再構築、主力事業における新規市場開拓、差別化商品の開発を進めています。更なるステップアップを図るため、以下の方針を打ち出しています。
鋼索鋼線関連
今後の市場拡大が見込まれる洋上風力発電設備向けの各種工事用ロープや、海底ケーブル、橋梁架け替え需要を捕捉する
スチールコード関連
自動車の EV 化を見据え、タイヤの軽量化や転がり抵抗の低減、耐摩耗性に資するスチールコード製品の開発・市場投入
国内エンジニアリング事業
・変化する災害やニーズに対応する製品開発、ライフサイクルコスト、メンテナンスフリーを実現する製品の啓蒙・普及の推進
・各事業で日本製鉄株式会社との技術的交流による製品開発や生産性向上を進め、逐次高付加価値差別化製品を市場に投入する
社是(企業理念)/「共存共栄」
東京製綱は「共存共栄」の社是の下、自社の利益追求のみに終始しない経営をしています。高品質な製品・サービス・ソリューションの提供を通じ、社会と共に歩んでいます。
まとめ
ワイヤロープ製造のパイオニアである東京製綱株式会社は、ロープに関わる各技術を結び付けた「トータル・ケーブル・テクノロジー」により、人々の安心・安全な暮らしを支えています。「共存共栄」の社是の下、今後も同社は社会インフラを支え続けます。
引用:東京製綱株式会社 https://www.tokyorope.co.jp/
「vision」内 東京製綱株式会社