航空機整備と内装品の製造を中核事業とする株式会社ジャムコは、空の旅の安全と快適さを支える存在です。経営理念に『士魂の気概』を掲げ、高い倫理観と技術に裏打ちされた妥協のない品質で、顧客の喜びと豊かな社会づくりに貢献してきました。この記事では、ジャムコの歴史や取り組みを掘り下げていきます。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。
株式会社ジャムコ
ジャムコは1955年に伊藤忠航空整備株式会社として創業され、伊藤忠式N-62型機「イーグレット」の製造を手掛けました。その後、日本航空株式会社と全日本空輸株式会社が資本参加し、1970年に新日本航空整備株式会社へ社名を改めました。80年代に入り航空機内装品事業に本格的に参入するとともに国際展開を加速し、1988年に現在の社名に変更しています。
2025年に米国のベインキャピタルによる買収を受け、プライム市場での上場を廃止しました。一部報道では、傘下となることでジャムコは財務体質が安定化したとの見方が伝えられています。
機体整備から広がる事業
機体整備事業は、ジャムコの原点といえる事業です。国内空港近くに拠点を設け、航空大学校や防衛省、エアラインなどの中・小型機や回転翼機の整備・改造を担っています。
航空機内の「ギャレー(厨房設備)」や「ラバトリー(化粧室)」などの内装品は、ジャムコの主力事業です。2016年には技術力と品質が評価され、航空機シート分野にも進出しました。
ジャムコは内装品事業で培った技術を基盤に、オンリーワンの総合航空機企業を目指すとしています。
航空機に特化した技術力
ジャムコは航空機に特化した技術を中心に「製造」と「整備」に強みを持つ企業です。
世界市場で約50%のシェアを持つジャムコ製の化粧室は、ボーイング社のワイドボディ機全てに採用されています。さらに、業界初のビデシステムを777型・787型機に独占供給しています。これらの実績による優位性が製造面の強みです。
機体整備事業では航空機や搭載機器メーカーと技術提携し、安全・定時運行に貢献しています。経験ある整備スタッフと充実した設備を整えていることもジャムコの強みです。
中長期ビジョン「JAMCO Vision 2030」
ジャムコは中長期ビジョン「JAMCO Vision 2030」における成長戦略として、モビリティ事業への参画や事業ポートフォリオへの投資と改革を掲げました。
営業戦略においては、グローバル展開を強化し、ニーズを先取りしたESGやSDGs対応製品・サービスの提案を挙げています。
技術戦略では、軽量化や新素材活用を基盤に独自技術の進化を目指しています。また、衛生環境改善やデジタル技術を活用した製品開発を推進し、次世代航空機・モビリティに向けた革新を図る構想です。
ジャムコの経営理念
技術のジャムコは、士魂の気概をもって
一、夢の実現にむけて挑戦しつづけます。
一、お客様の喜びと社員の幸せを求めていきます。
一、自然との共生をはかり、豊かな社会づくりに貢献します。
創立50周年を迎えた2005年に策定されたこの経営理念は、今後の道標としてまとめられました。創業の精神として伝わる高い倫理観や誠実さ、逞しい精神といった「士魂」は、今もジャムコに息づいているそうです。
まとめ
株式会社ジャムコは航空機整備と内装品の製造などを展開し、航空業界を支える企業です。今後はモビリティ事業への参画やESG対応製品の開発、軽量化技術の進化を目指しており、次世代航空機に向けた革新を推進しています。




