【経営理念-企業ピックアップ】イサム塗料株式会社

『良品質な塗料を通して、広く社会に貢献する』という経営理念を掲げるイサム塗料株式会社は、自動車補修用塗料をはじめ、建築用・工業用分野でも独自の技術を活かした製品を展開しています。人々の満足と幸福を追求するその姿勢には、塗料への想いが込められています。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。

イサム塗料株式会社

前身である北村溶剤化学製品所は、1927年に北村勇氏により大阪市で創業されました。個人商店として工業薬品の販売を手がけていましたが、1947年にローズ色彩工業株式会社を設立し、絵具やインキなどの製造と顔料などの販売を開始しています。1955年にはイサム塗料株式会社へ商号変更し、東京出張所を設置するなど事業を拡大していきました。現在は自動車補修用塗料を事業の柱とし、独自性のある製品開発を続けています。

塗料を通じ自動車・建築・工業分野に貢献

イサム塗料は、主力とする自動車補修用塗料のほかに建築用や工業用などで製品を展開しています。
車両用塗料では、1949年に自動車塗料「アートテックス」を市場に投入して以来、世界初のアクリルウレタン樹脂塗料「ハイアート®」などの製品を世に送り出してきました。
建築分野においては、1970年に日本初のウレタンゴム外壁防水材「イサムタイルUG」をニッチ市場に向けて開発しました。
工業用塗料では、創業以来の技術とノウハウを活かし、各業種の用途に合わせた生産ラインにて塗料の提供を実現しています。

効率化を実現する工場の仕組み

イサム塗料の滋賀工場は、琵琶湖の南東に広がる「びわこ文化ゾーン」という自然に囲まれた場所にあります。優れた生産設備と研究所があり、効率化と品質の安定を両立させながら製品の集中生産を行っています。
2000年には、原料受入れから製品検査まで徹底した品質管理を実施している生産拠点として2つのISO認証を取得しました。さらに工場では、搬送ロボットや自動液送供給などの省力化設備を導入し、少量多品種の製品に対応する移動槽式バッチ生産システムを実現しています。

未来への展望

製品開発力を強みに持つイサム塗料は、補修用塗料において国内シェアの向上を目指しています。
2025年3月期 有価証券報告書によると自動車補修用塗料に加え、建築用・工業用塗料の分野でも、環境対応型製品の開発に注力し、法規制への対応を強化する方針です。
原材料や物流コストの上昇、人材確保などの課題解決のため、生産や業務の効率化も進めていくとのことです。最後に、顧客起点の製品開発や新市場の開拓を推進し、YouTubeなどを活用した情報発信にも取り組むとしています。

イサム塗料の経営理念

良品質な塗料を通して、広く社会に貢献する

イサム塗料は開発・製造において常に良品質を追求し、社会に貢献することを経営理念としています。
塗料は人々に満足と幸福をもたらすものであり、広く社会に受け入れられるためには、多くの人に使用されることが重要だと考えているそうです。

まとめ

イサム塗料株式会社は1927年に創業し、自動車補修用塗料を柱としながら、工業用・建築用塗料など多分野への展開を行っています。近年は環境対応型塗料の開発を進め、YouTubeなどを活用した情報発信にも取り組んでいます。経営理念として『良品質な塗料を通して、広く社会に貢献する』を掲げ、独自の技術を活かした製品づくりを通じて顧客起点の製品を目指しています。

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