【経営理念-企業ピックアップ】理研計器株式会社

『人々が安心して働ける環境づくり』を永久のテーマに掲げる理研計器株式会社は、自社開発によるガス検知器とメンテナンス体制により、産業の安全を支え続けています。水素社会やグローバル展開に積極的に取り組む理研計器株式会社は、どのような未来を見据えているのでしょうか。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。

理研計器株式会社

1938年に光学式ガス検定器などを製造・販売する目的で、理研産業団が富國機械株式会社を買収しました。それにより、翌年の1939年に社名変更を行い、理研計器株式会社は誕生しました。
1994年からアメリカに合弁会社を設立するなど、海外展開を本格化しています。その結果、2025年3月期の売上のおよそ4割を海外が占めています。
また、2021年に水素社会の実現に向けた取り組みの一環として、「水素バリューチェーン推進協議会」に加入しました。

一貫体制で支えるガス検知サービス

ガス事故から働く人々を守るために、理研計器は産業用ガス検知警報器についてのサービスを一貫して提供しています。
特にガス検知器の要であるセンサは、すべて自社で開発しており、製品に搭載する際には電気回路やソフトウェアの設計も自社で開発を手がけています。
さらに、顧客が安心して使い続けられる体制を整えているそうです。全国に展開する各拠点のスタッフが、製品の導入後の立ち上げや修理、調整などのアフターメンテナンスを担当しています。

高シェアと継続サービスによる安定収益

有毒ガスの課題があった1980年代の半導体産業黎明期に、理研計器は低濃度ガスに対応したセンサを他社に先駆けて開発しました。
現在では売上の約40%を半導体業界が占めており、国内半導体工場向けのガス検知器では約70%のシェアを有しています。
また、メンテナンス体制があることにより、製品の精度と安全性を保ち、景気に左右されず安定した売上を確保しています。

理研計器の展望

中期経営計画において、理研計器グループは、IoTや脱炭素に対応し、「人」と「技術」の力で持続的な成長を実現するグローバル企業への進化を目指す方針です。
これに向けて、次の施策を掲げています。

・取引先の業界については、半導体業界との信頼関係を維持しながら、インフラや石油化学、機械業界など安定性と成長が見込まれる分野への販売を強化しています。また新たな環境対応技術にも取り組む方針です。
・海外市場においては、アジアでの半導体関連のシェア拡大を目指すとともに、北米や欧州への展開にも力を入れています。

理研計器の経営理念

「人々が安心して働ける環境づくり」を永久のテーマとして社会の発展に貢献します。

働く人々の安全を守るため、理研計器はガス検知器やガスセンサを独自に開発・提供しています。産業の発展からガス検知が求められる現代において、理念に沿い、今後も人命と財産を守り続けるとのことです。

まとめ

理研計器株式会社は1939年に誕生し、主にガス検知警報器を提供しています。特に半導体業界向けでは高いシェアを持ち、サービスを一貫して提供することで技術力と安定性を確保しています。海外展開にも積極的で、アジアでの半導体関連のシェア拡大や北米や欧州への展開に注力する方針です。

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