【経営理念-企業ピックアップ】株式会社エフオン

省エネルギー支援や木質バイオマス発電、森林資源の循環活用を事業とする株式会社エフオンは、環境と経済の両立を目指す企業です。『エネルギーの黒子であろう』という理念のもと、日常の裏側で持続可能な社会を支える存在として活躍しています。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。

株式会社エフオン

1997年、エフオンは日本初のESCO事業専業会社として設立されました。ESCO事業とは、省エネルギー改修にかかる費用を、光熱水費の削減分で賄う仕組みです。エフオンは診断から設計・施工、運用・維持管理、資金調達まで一貫したサービスを提供しています。2016年に社名を株式会社ファーストエスコから、現在の社名へ変更しています。

国産木材で電力供給、企業も地域も支える

4つの事業を柱に、エフオンはエネルギーの有効活用を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。
木質バイオマス発電では、未利用材や建築廃材など国内で利用されなかった木材を活用しています。安定した稼動のために、燃料調達から設備保守まで自社で一貫して行うそうです。
省エネルギー支援では、企業の電力消費削減を提案し、環境負荷低減に貢献しています。
そのほか、社有林の管理を通じて森林資源の循環を推進する山林事業や発電所で得られた電力を供給する電力小売事業にも取り組んでいます。

高水準の稼働率と高い発電効率

創業以来培ったノウハウにより、エフオングループのバイオマス発電の稼働率は90%を超え、稼動日数は年間約350日にのぼります。含水率の高い非乾燥木を50~60%使用できる技術力は、他社にはない価値であるとしています。さらに、発電効率は約27%と木質専焼発電所としては非常に高水準で、循環流動床ボイラーによって木質チップのエネルギーを無駄なく活用しているそうです。福島・栃木・和歌山・大分に展開する発電所群が、こうした技術力を支えています。

エフオンの展望

2025年6月期決算短信によると、エフオンはバイオマス発電の高稼働を維持しつつ、電力小売拡充を図っています。これに伴い、国内山林資源の流通促進を強化し、育林・伐採・加工の各工程を効率的に進めるため、人材・設備の拡充にも注力する方針です。エフオンはこれらの事業を一体的に組み立て、収益性のある事業として育成することを課題と位置づけています。さらに中長期経営計画では「VISION 2050」に基づき、森林資源の計画的活用やバイオマス発電の高度化、新素材開発などを目指すとしています。

エフオンの企業理念

エネルギーの黒子であろう

まとめ

株式会社エフオンは、日本初のESCO事業専業会社として、省エネルギー支援を通じて持続可能な社会の実現に貢献してきました。現在は、木質バイオマス発電を含む4事業を展開しています。国産木材を活用した発電では、高い稼働率と発電効率を有し、森林資源の循環や低炭素社会の構築にも寄与しています。今後は電力小売の拡充と山林資源の流通促進を通じて、地域貢献と脱炭素社会の実現を目指す方針です 。

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