【経営理念-企業ピックアップ】日本新薬株式会社

日本新薬株式会社は『人々の健康と豊かな生活創りに貢献する』という理念を掲げ、医薬品と機能性食品の両面から医療と健康の未来を支えてきました。患者に寄り添い、難病や希少疾患に挑む研究開発を続ける根底には、どのような想いがあるのでしょうか。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。

日本新薬株式会社

日本新薬の前身となる京都新薬堂は、1911年に創業されました。その後1919年に、個人経営だった京都新薬堂の事業を継承する形で1919年に日本新薬株式会社が創立されました。翌年には日本新薬として初の製品、乳酸菌整腸剤「グリコラクチン」を発売、1940年には事業が大きく発展するきっかけとなった国産回虫駆虫剤「サントニン」の販売を開始しています。1961年に食品部(現在の機能食品カンパニー)を新設し食品事業を開始、さらに同年に新研究所が完成したことで医療向け新薬を主体とする事業基盤を築きました。

健やかな毎日に貢献する医薬品メーカー

医薬品と機能性食品の2つの分野で、日本新薬は人々の健康を支えています。
医薬品では、肺動脈性肺高血圧症の治療剤「ウプトラビ錠」をはじめとする難病の治療薬を開発しています。2007年に「年平均1品目以上の新製品を市場に投入する」ことを表明しており、現在まで達成しているそうです。
機能性食品においては、健康維持に役立つ成分を使った食品やサプリメントを提供し、予防医療にも貢献しています。

これからの医療のために

日本新薬は、血液内科領域や難病・希少疾患領域、泌尿器科領域、婦人科領域での実績が豊富にあることを強みとしています。
主な実績は、世界初の経口肺高血圧症治療薬「ウプトラビ」や、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルテプソ」を開発したことです。特に「ビルテプソ」は、国産初の核酸医薬品であり、日本新薬は次世代の医薬品として20年以上前からこの分野に取り組んでいます。
治療法が確立されていない病気に挑み続ける姿勢は、患者さんに一日でも早く薬を届けたいという熱意から成り立っているそうです。

中期経営計画が目指すもの

日本新薬は2035年に向けた長期ビジョンとして、『京都のグローバルヘルスケアカンパニーとして、一人ひとりの新しい生きるを世界に届ける会社』を「ありたい姿」として掲げています。その実現に向け、2024~2028年度の第七次5ヵ年中期経営計画 ~For Global Growth Beyond the Cliff~ を策定しました。
重要テーマとして、ウプトラビに替わる成長ドライバーの育成やグローバル展開の拡大、継続的なパイプライン(開発中の薬)の拡充の3つを挙げています。
ウプトラビの特許満了に伴う売り上げの急激な減少を乗り越え、事業基盤のさらなる強化を図る方針を示しています。

日本新薬の経営理念

人々の健康と豊かな生活創りに貢献する

この経営理念のもと、長期ビジョンのありたい姿を実現するための基本方針として、以下の3つを掲げています。

高品質で特長のある製品やサービスを提供する(顧客)
社会からの信頼を得る(社会)
一人ひとりが成長する(社員)

まとめ

1919年創立の日本新薬株式会社は、血液内科や難病・希少疾患などの領域に豊富な実績を持つ医薬品メーカーです。『人々の健康と豊かな生活創りに貢献する』という理念のもと、今後は次世代の薬の開発を通じて、グローバルヘルスケアカンパニーを目指すとしています。

日本新薬株式会社の公式サイトはこちら

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