【経営理念-企業ピックアップ】京セラ株式会社

光り輝く複雑な構造物が青い背景に浮かび、中央から無数の線が放射状に伸びて、大小様々な球体を繋いでいる。京セラ株式会社がファインセラミック技術を応用し、電子部品や医療・ヘルスケアなど多角的に事業を展開し、人類と社会の進歩発展に貢献する様子を表現。

京セラ株式会社

1959年にセラミック技術者であった稲盛和夫氏により京都セラミック株式会社として創業し、1982年に関連会社4社を合併して京セラ株式会社となりました。祖業であるファインセラミック技術の応用や発展により、電子部品や人口骨の開発・販売など多角的に事業を展開しています。

医療・ヘルスケアなど4つの重点市場に注力

法人向けのソリューションや電子部品、個人向けのセラミックキッチン用品など、京セラは多岐にわたる事業をおこなっていますが、特に以下の4つの分野を重点市場として注力しているとのことです。

・情報通信

・自動車関連

・環境エネルギー

・医療・ヘルスケア

京セラの原点といえるファインセラミックは人体と親和性が高く生体適合性を有しています。その特長を活かし、京セラは日本で初めてアルミナ・セラミック骨頭を開発しました。人工骨のパイオニア企業として知られ、近年では高強度材料ジルコニアの応用に成功しています。ほかにもデンタルインプラントなど失った身体機能を回復するための医療用製品を製造しています。
さらに独自の健康管理システムなども開発し、QOLの向上に貢献していくとのことです。

「アメーバ経営」とは

アメーバ経営とは、会社内の組織を小集団(アメーバ)に分け、それぞれ独立採算する京セラ独自のシステムです。責任の所在が明確になり、社員の経営参加意識が高まるなどの利点があるといわれています。
この経営手法により、京セラは1959年に創業してから1度も赤字になったことがないとのことです。また、アメーバ経営は日本航空を再建した経営手法としても知られています。

保有株を売却し事業投資に

2024年10月30日の日本経済新聞(電子版)によりますと、京セラが保有するKDDI株1兆6,000億円ほどのうち、5,000億円ほどを今後5年間で売却するとのことです。得た資金は、半導体関連の最新設備や電子部品企業の買収、DXへの投資にあてるとしています。

京セラの社是・経営理念

京セラの社是は『敬天愛人』です。
公式HPには次のような意味も掲載されています。
『常に公明正大 謙虚な心で 仕事にあたり 天を敬い 人を愛し 仕事を愛し 会社を愛し 国を愛する心』
技術と信じあえる仲間しか頼れるものがない小さな町工場から始まった京セラは、強い心のつながりをベースに経営してきたとのことです。
経営理念は以下の通りです。
『全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。』

まとめ

稲盛和夫氏によって創設された京セラ株式会社は、ファインセラミック技術を応用・発展させて事業を多角的に展開させてきました。アメーバ経営という独自の経営手法で知られ、創業してから今日まで黒字を維持しているとのことです。『敬天愛人』を社是とし心をベースとした経営をおこない、人類の進歩や社会問題の解決に貢献するとしています。

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