自動車業界を支える株式会社アーレスティは、グローバルに拠点を構える企業です。アルミニウムなどを型に流し込み、複雑な形状の部品を生産する技術「ダイカスト」を柱とする株式会社アーレスティには、どのような独自性や理念があるのでしょうか。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。
株式会社アーレスティ
アーレスティの母体となる志村アルミニウム株式会社は、1938年にダイカスト製品やアルミニウム合金地金などの製造を目的に創立されました。
1943年に社名を扶桑軽合金株式会社へ変更し、1988年に現在の名称に変更しています。同年に、米国オハイオ州に初の海外製造拠点を設立し、グローバル展開を本格化しました。
現在は日本をはじめ、米国、メキシコ、中国、インド、タイに拠点を持ち、世界市場で事業を展開しています。
ダイカスト事業と取り組み
アーレスティはダイカスト事業を中核に据え、アルミニウム合金を用いた製品や金型の製造・販売を行っています。
主な取り組みとして、自動車のエンジンブロックなどの生産による軽量化ニーズへの貢献とEVや燃料電池車向け部品の供給が挙げられます。
その他の事業は、合金地金製造を行うアルミニウム事業や、建築用床材を展開する完成品事業などです。
ワンプリントマルチロケーション
アーレスティの強みは「ワンプリントマルチロケーション」です。
これは、地金製造から製品設計、金型製作、鋳造、機械加工までを一貫して行う体制により、図面一つで世界各地の工場において同一製品を生産・供給できる仕組みです。
この体制により、自動車の電動化や軽量化に伴うダイカスト需要の増加に対応しながら、さらなる成長を目指しています。
中期経営計画「Reinvent Ahresty」
2025年度より、アーレスティは中期経営計画「Reinvent Ahresty」を始動させました。
原価低減と収益向上を図るため、従来の「良いものを生産性よく作ることで収益はついてくる」という姿勢から、「収益が出るように工夫して良い製品を作る」という「SMARTなものづくり」へと発想を転換したそうです。
また、売上が急拡大するインドや人材流動性の高い米国における人材育成と、日本における海外人材の早期育成を課題として挙げています。現場の作業者から監督者までの段階的な技能教育を進め、担い手の確保と技能水準の底上げを目指す方針です。
アーレスティの企業理念
Research Service Technology
―それぞれの追求と統合を進め、豊かな社会の実現を目指します。
「Research」は新技術や新市場の開発・調査、「Service」は人と人とのつながりを重視したサービス、「Technology」は社会に役立つ製品を生み出す技術を意味するそうです。この3つは、お互いに深く支えあい利用しあいながら切磋琢磨していく有機的な関係にあるとしています。そして3つの頭文字であるR・S・Tをつなげて発音したものがアーレスティの社名の由来になっているとのことです。
まとめ
創立以来、株式会社アーレスティはダイカスト事業を軸に世界の産業を支えてきました。一貫生産体制「ワンプリントマルチロケーション」を強みに品質と供給力を確保しています。
『Research Service Technology』を統合した思想のもと、2025年度からは中期経営計画を推進して「SMARTなものづくり」と人材育成を強化しています。




