【経営理念-企業ピックアップ】株式会社 カイオム・バイオサイエンス

株式会社 カイオム・バイオサイエンス

株式会社カイオム・バイオサイエンスは、2005年に、理研の太田邦史氏が率いる研究ユニットと、財団法人埼玉県産業振興公社(旧:財団法人埼玉県中小企業振興公社)との共同研究により開発されたADLib®システムの実用化を目的として設立されました。

カイオム・バイオサイエンスの強み

複数の抗体作製技術を統合的に運用して創薬活動を展開

同社が独自開発したADLib®システムをはじめ、複数の抗体作製技術を有し、各技術の特性を活かした統合的運用により、短期間でのベストクローン(抗体)の選定に取り組んでいます。
同社では、複数の技術を統合的に運用することにより抗体取得の確率を上げて、新規パイプライン創出の可能性を高めます。

タンパク質技術や抗体エンジニアリング等の創薬基盤技術を保有

抗体を作製するには、抗体や抗原をはじめとする純度の高いタンパク質調製に関わる技術も重要ですが、同社は、高水準のタンパク質関連技術を保有しています。
同社での創薬のみではなく、多くの製薬会社・研究機関にもそのサービスを提供しています。
また、抗体医薬品の開発に必要な薬理・薬効試験を実施する機能も有しています。
特にがん領域においては、治療用の候補抗体の取得から動物での薬効評価試験に至るまで、ワンストップでの研究開発を行うことが可能です。

外部ネットワークを通じたシーズ探索力

同社の研究員(半数以上が博士号保有者)が有する国内外のネットワークや新規標的の探索活動を通して、創薬ターゲットとなる治療標的の抗原を外部の大学や研究機関から確保し、共同研究等で研究開発を進めています。
アンメットニーズに対する抗体医薬の可能性があれば、疾患領域を限定せず早期の段階から抗体作製に取り組みます。
日本国内には、有望な創薬シーズが数多く存在しており、今後も積極的にシーズ探索に取り組んでいきます。

独自の抗体作製技術ADLib®システム

ADLib®システムの仕組み

ニワトリのB細胞由来のDT40細胞は、様々な種類の抗体を生み出すメカニズムを持っています。
このメカニズムをトリコスタチンAという薬剤により、人為的に活性化させて、試験管内において、短期間で多種多様なモノクローナル抗体を産生する細胞集団(ライブラリ)を作り出しています。
そのライブラリの中からターゲットである抗原に特異的に結合する抗体を取得します。
この方法を同社では、ADLib®システム(トリ免疫細胞を用いたモノクローナル抗体作製システム:Autonomously Diversifying Library、総称してADLib®)と呼んでいます。

ヒトADLib®システムについて

ヒトADLib®システムは、遺伝子組換え技術によりDT40細胞のトリ抗体遺伝子がヒト抗体遺伝子に置き換えられており、ヒト化の工程を経ることなく、ヒト抗体を取得することができます。

中長期的な事業シナリオ

①治療用抗体の臨床開発及び導出戦略

ファースト・イン・クラス抗体であるCBA-1205および、多重特異性抗体であるCBA-1535の臨床開発を進め、第I相臨床試験終了後の導出を目指します。

②治療用リード抗体の継続的な創出

アカデミアやバイオベンチャー等との共同研究を軸に、同社自身の抗体作製技術を用いてアンメットニーズに対するリード抗体を継続的に創出し、製薬企業等へ早期に導出することを目指します。

③開発候補品の継続的な保持

同社では、同社の創薬研究によってリード抗体を継続的に創出し、新たなパイプラインに加えるだけでなく、外部からのパイプラインの導入も行うことにより、開発ポートフォリオを充足させ開発候補品を断続的に保持することを目指します。

④創薬開発と事業開発の連動

同社では、同社自身での評価の他に、製薬企業等との情報交換による需要の発掘やアカデミアとの連携などを通じて、ターゲットの選定が適切に行われるよう努めています。

⑤収益最大化を目指した初期臨床開発の実施

同社は、一部のパイプラインにおいては前臨床段階での導出のみならず、初期臨床開発を実施した上で導出することで、同社の収益性が最大化するような取り組みを進めています。

経営(企業)理念/医療のアンメットニーズに創薬の光を

Mission

医療のアンメットニーズに創薬の光を

Vision

アンメットニーズに対する抗体医薬の開発候補品を生み出すNo.1ベンチャー企業を目指す

Management principle

1.健全な経営と信頼性の確保を第一に、社会とともに成長する企業を目指す。
2.創造と科学をもってアンメットニーズに対する治療薬を開発して、患者さんと社会に貢献する。
3.外部連携により継続的なパイプライン創出と企業価値向上を実現する。

まとめ

株式会社カイオム・バイオサイエンスは、様々な抗体に関する研究・開発事業を行っています。同社は、独自の創薬基盤技術ADLib®システムの汎用化に力を注ぎ、新薬の実用化を心待ちにしている人々のために日々挑戦し続けています。

引用:株式会社 カイオム・バイオサイエンス https://www.chiome.co.jp/

「vision」内 株式会社 カイオム・バイオサイエンス

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