キッセイ薬品工業株式会社
キッセイ薬品工業株式会社は1946年、松本市にて「株式会社橘生化学研究所」として設立されました。1947年「橘生薬品工業株式会社」に改称され、1964年に現在の社名に改称されました。独創的な新薬を開発し、世界の人々の健康に貢献しています。
ヘルスケア事業への取り組み
同社のヘルスケア事業部では、“「食」を通じて社会に貢献したい”という想いから、高齢者や腎臓病を抱える人々に役立つさまざまな食品を開発・販売しています。
同社は、食事療法に求められるのは、栄養のバランス、食べやすさ、おいしさと考えています。
病気などが原因で、今までの食事が摂れなくなった方が安心して、おいしく召し上がれるよう、味、簡便性、保存性などさまざま面で工夫しています。
商品は、主食からデザートまでバリエーション豊かなラインアップを用意しています。
研究開発領域
同社の重点研究・開発領域は、泌尿器、腎・透析領域、また、治療満足度の低いアンメット・メディカルニーズ領域です。
同社は、これらの領域に経営資源を重点的に投下し、独自性・競争優位性の高い低分子医薬品、並びにバイオ医薬品のテーマ創出に力を注いでいます。
長年の研究開発を経て発売に至った、改善薬「ユリーフ」は、投与早期から前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善します。
患者さんのQOL向上を実現する新しい治療薬として高く評価されており、現在、日本をはじめ、米国、欧州等で発売されています。
キッセイの「これまで」
株式会社橘生化学研究所創設
同社の歩みは、前身である株式会社橘生化学研究所の設立から始まります。
終戦から間もない1946年、医薬品をはじめ物資が不足する中、医薬品の製造を目指して、長野県に橘生化学研究所が設立されました。長野県は古くから生薬の産地としても知られ、製薬産業には、まさに格好の土地でした。
消化管内ガス駆除剤「ガスコン」発売
消化管内ガス駆除剤「ガスコン」は、1961年に発売した、胃腸管内のガスを駆除する薬です。
このころから広く応用され始めた胃カメラの検査においても、撮影を妨げる胃内有泡性粘液を除去する医薬品として使用され、会社の知名度を一気に高めました。
現在も医療の第一線で使用されています。
アレルギー性疾患治療薬「リザベン」発売
「リザベン」は、1982年発売しました。
創製品であるリザベンの研究開発には、多くのもの苦境があり、同社は、その苦境を乗り越えました。
「研究開発なくして製薬企業にあらず」の強い信念が、アレルギー性疾患治療薬として、喘息では初めてとなる内服薬を誕生させました。
以降、様々な治療薬・改善薬を製造・販売を行っています。
「PEGASUS」
新中期5ヵ年経営計画について、以下の基本方針を掲げ、成長戦略を実行しています。
①国内売上の拡大
・新製品群の売上拡大
・開発テーマの発売と製商品導入による製品ラインナップの拡充
・ヘルスケア事業の収益拡大
②海外収益基盤の強化
・創製品リンザゴリクス(一般名)による新たな海外収益の獲得
・新たなライセンスアウト
③開発パイプラインの拡充
・低分子にフォーカスした創薬研究の推進
・領域戦略に合致したライセンスイン
④経営環境の変化に対応する経営基盤の強化
・ガバナンス体制の更なる強化
・コンプライアンスの遵守
・高品質製商品の安定供給と原価低減
・次代を担う人材の育成
・コスト構造の適正化
・ESG/SDGsの推進
企業・経営理念/純良医薬品を通じて社会に貢献
経営理念
純良医薬品を通じて社会に貢献する
会社構成員を通じて社会に奉仕する
経営ビジョン/世界の人びとの健康に貢献できる独創的な医薬品を開発し提供する創薬研究開発型企業を目指す
「私たちキッセイ薬品工業は、1946年の創業以来、『患者さんのために』を第一義に新薬開発に注力してきました。『研究開発なくして製薬企業にあらず』という信念のもと研究開発に注力し、独自の新薬の提供を目指して挑戦し続けています。」
まとめ
キッセイ薬品工業株式会社は、医薬品の開発・製造・販売を目的とした製薬メーカーです。人々の病の克服と健康な暮らしのために、新薬の創製に挑み続けています。また、腎疾患患者さん向け食品の開発・販売を行うヘルスケア事業にも取り組んでいます。
引用:キッセイ薬品工業株式会社 https://www.kissei.co.jp/
「vision」内 キッセイ薬品工業株式会社