【経営理念-企業ピックアップ】太平洋セメント株式会社

太平洋セメント株式会社

太平洋セメント株式会社は、1881年に小野田セメント株式会社として設立されました。1998年に秩父小野田株式会社と日本セメント株式会社が合併し、同社を発足しました。セメント事業、資源事業、環境事業、建材・建築土木事業等を行っています。

安全・安心を支えるセメント製品の安定供給

高層ビルの立ち並ぶ先進の都市空間、日々快適な社会としての機能を確実に支える道路や鉄道、空港や港湾などのセメント・コンクリートは、わが国の安心・安全を支えるインフラ整備における必要不可欠な資材です。
同社は幅広い用途に対応する各種セメントおよび固化材の製造・販売を行っています。

日本全国に生産・物流網を展開

同社工場およびグループ会社の工場も含めて、全国各地にセメント工場を持っています。
コンピュータ集中制御システムやNSPキルン、さらに廃熱発電などにより、世界でもトップクラスのエネルギー効率と生産性を実現しました。
また、製品をより効率よくお届けするために、物流拠点(サービスステーション)を全国に展開しています。

ニーズに応える様々な製品を提供

代表的な製品が、高層建築物に対応する超高強度コンクリート用セメント「シリカフュームプレミックスセメント(SFPC®)です。
その他にも、部材を薄くすることで軽量化や長スパン化を図ることができる超高強度繊維補強コンクリート「ダクタル(Ductal®)」、コンクリート舗装に対応した超速硬鋼繊維補強コンクリート「スマートジェットコンクリート®」などの製品を多くの現場に提供しています。

「環太平洋におけるリーディング・カンパニー」を目指して

同社グループは、国内セメント事業、資源事業、環境事業、海外事業を中核に「環太平洋におけるリーディング・カンパニー」を目指し、グローバルに事業を展開しています。
また、大量の廃棄物や副産物の処理・再資源化が可能なセメント工場の特性と、長年培ってきたリサイクル技術を生かし地球環境保全と循環型社会の実現に貢献していきます。

セメント事業(ジオセット)

建物の基礎地盤として十分な地耐力のない軟弱地盤の安定性を増大させることを、「地盤改良」といいます。
「ジオセット」は、土と混合することにより速やかに反応し、軟弱土の固化処理を行うセメント系固化材です。

資源事業(土壌のセメント資源化)

汚れた土は、土地の不動産価値を下げるだけでなく、土地所有者である企業のイメージまでをも脅かします。
2003年2月には、土壌汚染対策法が施行され、土壌環境の改善はスタンダードとなりましたが、この中でも土壌のリサイクルは究極の改善策になってきています。
同社は、土壌汚染対策法に基づく土壌調査から一貫してサポート、最終的に土壌をセメント資源化することによって土壌のリサイクルを実現します。

環境事業(廃棄物処理サービス)

さまざまな資源がインプット(投入)される産業は、製品やサービスのアウトプット(供給)と同時に、不要物もアウトプット(排出)しています。
ゼロエミッションとは、 産業間の連携「インダストリアルクラスター」 によって、排出物であるアウトプットを資源であるインプットに変換し、排出物をゼロにすることです。
多くの産業で発生した多様な排出物を資源として利用可能にするセメント産業は、インダストリアルクラスターの核となる産業です。
同社の環境事業カンパニーもセメント産業の有する特長を最大限に活かし、ゼロエミッション社会の実現に貢献しています。

グループの総合力を発揮し環太平洋で社会に安全・安心を提供する企業集団を目指す

『圧倒的なリーディングカンパニーを目指す』

同社が目指す「圧倒的」とは、グループ全ての事業が総合的・複合的に機能し合う同社にしか出来ない新たな事業モデルを構築することです。

23中期経営計画の概要

同社グループは社会インフラの整備、防災・減災工事に必要不可欠な製品や技術サービスを提供し続け、企業価値を最大化していくことが、安全・安心な社会基盤構築に対する様々な社会貢献につながると考えています。
今後も社会課題解決への貢献を継続して行うために、持続的な成長と長期的に安定した事業基盤の確立に向けた取り組みを進めていきます。

23中計基本方針

「成長の歩みを止めない企業グループとなる。
社会基盤産業として、安全・安心社会の構築に貢献する。
収益基盤の強化、成長投資を着実に実行する。」

経営(企業)理念/持続可能な地球の未来を拓く先導役をめざす

同社グループは、持続可能な地球の未来を拓く先導役をめざし、経済の発展のみならず、環境への配慮、社会への貢献とも調和した事業活動を行います。

この経営理念中、『持続可能な』という文言は、弊社が参画しているWBCSD(持続可能な発展のための世界経済人会議)が推奨している『SD概念』(Sustainable Development 持続可能な発展)を取り入れたものです。
この概念は、『将来においても競争力を維持していくために、従来からの経済原則の考え方に、社会的責任、環境維持管理を加えた“トリプルボトムライン”に沿って調和した事業活動をすること。』であり、SDの目標とするところは、『将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、現在の世代のニーズを満たすこと』にあります。

本経営理念の趣旨は、太平洋セメントグループは、地球の資源は有限であり、環境負荷についても制約がある事を認識し、現世代だけでなく次世代も含めて永続的に発展する地球の未来を拓く先導役を目指していくということです。そのために、グループとして利益を上げて経済の発展に寄与するだけでなく、環境への配慮(事業活動に伴う採掘跡地の緑化、CO2・NOx・SOx等の抑制等)、社会への貢献(雇用の創出、循環型経済社会システムづくり等)にも尽力し、調和した事業活動を行っていくことを述べています。

まとめ

太平洋セメント株式会社は、セメント事業(インフラ整備など)に力を入れています。資源事業・環境事業では、地球環境保全と循環型社会の実現を目指しています。今後は、社会インフラの整備、防災・減災工事に必要不可欠な製品や技術サービスを提供し続けていくと思われます。

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