【企業研究】マーケティング職ってどんな仕事?どうしたらなれるの?【就活】
新卒採用のサイトを見ると、営業職、技術職に加えて「マーケティング職」という職種に気付くときがあります。
■マーケティング職とは?
マーケティング職とは、簡単にいえば「売れるためにはどうすればいいか」を考えて仕組み化していく職種です。よく「売れるためのしくみづくり」と表現されることが多いです。
自社の商品・サービスに限らず、他社の商品を扱うこともあります。
おもな仕事内容としては、以下のようなカテゴリーが挙げられます。
◆デジタルマーケティング
Webでのユーザーの購買活動やアクセス傾向等を分析し、オンラインの売れるしくみを作っていきます。
Webマーケティングよりも広い範囲でサイトを扱うのがデジタルマーケティング、というイメージです。デジタルマーケティングは、たとえばWebマーケティングでは扱わない、アプリやビッグデータ、フィンテックといった分野なども扱います。
インターネット広告のイメージがあるマーケティングですが、ビッグデータのようにデータの蓄積こそが要です。
◆市場調査
業界やユーザーの購買行動などのデータを分析して売れるしくみを作っていきます。
アンケート調査やインタビュー、ヒアリングなどの方法を使いながら、価格や販促の効果を調査します。
混同しやすい言葉に「マーケティングリサーチ」がありますが、マーケティングリサーチは数値データではなく、ユーザーが実際に商品を使った感想などを収集します。
◆コピーライター
キャッチコピーやダイレクトメールなどの内容を考え、売れるしくみをライティングによって作っていきます。
◆広報
社内外に向けた発信を行うのが広報の仕事です。社外広報の仕事の例としては、プレスリリースの作成などメディアでの露出を増やす仕事が中心です。
■マーケティング職の魅力
◆一生を通してマーケティングを磨ける
専門性が圧倒的に高い職種です。
「マーケティング」を極めるとなったら一生の時間をかけることができます。
ただマーケティング職は企画をやる機会はあまり多くはないので、何か新しいものを作ったりコンセプトを決めたりするのであれば、案外営業職や商品開発の仕事のほうがその機会が多いかもしれません。
◆正直おいしい
結果が出せれば若手で管理職、マネジメント職に就くこともできます。ただし「結果が出せれば」ですので、自分から動かなければ昇進やお給料もそれなりということになります。
とにかく長期的に高収入を狙うのであればマーケティング職という選択肢も有りでしょう。ただお金だけを目的に採用試験に挑んでも簡単に見抜かれますので、マーケティング職に就きたい別の動機があることが望ましいです。
■マーケティング専門企業の経営理念
「すべてがユーザーエクスペリエンスから。」
「ビジネスの未来をデジタルで創る。ビジネスの未来をユーザーと創る。ユーザーエクスペリエンスからすべてが始まる」
会社HP:新卒採用サイト
■マーケティング職に求められるスキル
◆好奇心、興味関心の広さと深さ
マーケティング職は何より情報を扱う仕事ですから、ニュースやトレンドへの関心、幅広いジャンルへの好奇心があると良いです。
また好奇心や興味だけでなく、得た情報をどう正しく把握し活用するかも求められます。
◆データや数字を扱うのが好き
マーケティング職はデータの分析や数字を扱う場面が多くあります。
さまざまな分析方法を適宜使いながら、持っているデータを活用する力が必要とされます。
◆話す・聞く力
どの職種でも必要になりますが、話す力・聞く力は不可欠です。
特にプレゼンテーションの機会は多くありますので、話す練習は「苦手」と決めつけずにやったほうが良いです。
また開発部門と営業部門をつなぐ役割ともいえるので、双方の意見を正確にキャッチし納得させる説得力やコミュニケーション力は欠かせません。
専門性の高い仕事といえども、数字やデータを扱うその先には必ず「人との接触」があります。ただコミュニケーション力に自信がなくても、練習や実践で必ず培うことができますので、練習あるのみです。
■ マーケティング職のなり方
◆まずは入社して、その企業のマーケティング職を狙う方法
新卒でいきなりマーケティング職に就く、というよりは、他部署で経験を積んでから配属されることが多いです。マーケティング職は社内であっても人気で倍率の高めな部署といわれることもあります。
マーケティング職を狙って他部署に就くのであれば、営業職か開発系の職種が良いでしょう。
◆最初から大手企業のマーケティング職を狙う
「もうマーケティング職しか見えない!」という方は、就活サイトで「マーケティング」と調べるところからスタート。
また大学でマーケティングを専攻していれば、入社からマーケティング職に就けることもあります。
ただ、マーケティング職はとても幅広いので、マーケティングのどんな分野に興味があり具体的にどんなことをしたいかを考えたほうが良いでしょう。
漠然と「マーケティング職になりたいです」では、なかなかチャンスに恵まれることはないでしょう。
◆専門スキルを独学する
知識量と実践につながるスキルが必要ではありますが、マーケティングは独学できます。ただ膨大な量の知識沼にはまる可能性もありますから、まずはデジタルマーケティングの基本を実践して学んでみましょう。
・ブログを立ち上げて、数値目標を立てながら運用してみる
・SNSを運用してみる
・マーケティングに関する本を数冊読む
・資格の合格を目指してマーケティングの勉強をする
InstagramなどSNSをふだんから好んで使っていれば、SNSの広告運用などでチャンスが広がるかもしれません。
またマーケティングの優しい入門書が多数出版されていますから、まずは1冊読んでとっかかりをつくると良いでしょう。
Googleの「デジタルワークショップ」を使えば、無料でデジタルマーケティングを学ぶことができます。
アカデミックな深いところまでは扱っていませんが、基本を固める目的であれば十分価値があるサービスです。認定書もゲットできるので、マーケティング職に就く可能性を高めたい方はぜひチャレンジを。
やさしい読みものであれば、ferretのWebマーケティング講座が分かりやすいです。
隙間時間に読めるボリューム感です。
◆検定を受ける
・マーケティング・ビジネス実務検定
・マーケティング検定
など、マーケティングに関する資格を取得すれば、マーケティング職として就職できる可能性は高まるでしょう。
◆ふだんから「なぜ買ったのか」「なぜ売れているのか」分析する
マーケティングの目線を身に着けるのに一番身近ですぐ始められる方法は、自分の購買行為を分析することです。
なんとなく買ったものでも、必ず何かしらの理由があるはずです。それを分析して面白いと思えたら、流行のものや人気商品が「なぜ売れているのか?」を考えるようにしてみてください。
続けるとどんどん視野が広がっていくので、マーケティング職に就く目的以外でも非常に有用な思考といえます。