シキボウ株式会社
シキボウ株式会社は、1892年に繊維メーカーとしてスタートし、時代の変遷と共に事業内容を変化させています。
シキボウが独自の技術を用いて開発したプリフォーム―― それが、Ziplusです。
中央研究所
中央研究所は、同社の研究開発部門の中枢として、永年の技術の蓄積を基に、さまざまな新規事業を立ち上げてきました。
現在は、複合材料を中心に、新しい製品開発を実施しています。
“Ziplus”は、多種多様な形状の製作や、あらゆる方向への繊維配列が可能な、新しいプリフォームです。
特に、独自のプリフォーム“Ziplus”は多種多様な形状が製作できるため、独自の成形方法も開発しています。
Benefits of Ziplus/Ziplusの長所
Curved fiber alignment 湾曲繊維配列
繊維を自由に配列できるので、湾曲ビームを製作する際に、曲率に沿った繊維配列が達成できます。
Round fiber ラウンド繊維
穴周りを強化するために、繊維を円周状に配列できます。
他、より高品質の製品を生み出すため、先進技術を駆使し、研究開発を推し進めています。
祖業である「繊維事業」で培った技術を応用、事業をグローバル化
同社は、祖業である「繊維事業」で培った技術を応用し、「産業資材」や「機能材料」の分野へ、さらには、遊休資産を有効活用し、「不動産・サービス」の分野へと、事業フィールドを拡大させてきました。
近年は、事業のグローバル化と周辺分野の開拓に力を注ぎ、さらなる飛躍・発展を目指しています。
世界トップレベルの技術力で、製紙産業向け製品を提供
同社は、世界トップレベルの技術力で製紙産業向け製品を提供し、あらゆる紙の高品質化に貢献しています。
ドライヤーカンバスは、製紙会社の抄紙機の中で、紙の乾燥工程に使用される産業用資材であり、大きなものは幅10m、長さ100mにもなる長大な織物です。
紙はドライヤーカンバスによって搬送されながら、熱で乾かされることによって、最終製品に仕上げられています。
同社のドライヤーカンバスは、日本の製紙用ドライヤーカンバス市場で圧倒的なシェアを占めています。
人々が手にするコピー紙や新聞紙、包装紙に至るまで、ほぼすべての紙の製造に同社が関わっています。
2025年のありたい姿
長期経営ビジョン
「シキボウグループの、独自のものづくり力とサービス力を最大限に織り成して、すべての人々の笑顔を創り出す企業集団となる」
グループの全社員一丸となって持続的成長に向けた改革・変革をさらに推し進めるとともに、「次の革新的な成長」に向けた取り組みを行うことで、社会に貢献する企業として事業を展開していきます。
緊急経営計画「Revival Plan 2020-2021」(通称 “Revival 20-21” )
同社グループでは、3カ年の中期経営計画「Challenge to the Growth final stage 2018-2020」(通称:CG final 18-20)を一時凍結し、コロナ禍に対応するための緊急経営計画「Revival Plan 2020-2021」(通称:Revival 20-21)を策定し、実行しています。
1年目の2020年度においては、CG final 18-20の基本方針を踏襲しながら、急激な事業環境悪化に対して、文字どおり緊急対応を進め、「止めること」「変えること」に取り組みました。
「止めること」では、工場の一時休業、管理販売費など経費の見直しによる支出の削減、今後の採算の改善が見込めなくなった繊維製品事業の見直しなどを行いました。
また、「変えること」では、WEBを使った商談やバーチャル展示会の開催など、新たな仕事のやり方・提案方法の実施に取り組み、抗ウイルス加工などの衛生加工商材の拡販を行いました。
2年目の2021年度は、アフターコロナを見据えて、新しい日常に対応することで成長を「加速すること」、そして、新たな事業やビジネスモデルを「創ること」に取り組み、コロナ禍からの復活・変身を目指していくとしています。
経営理念/ものづくり技術・ものづくり文化で新しい価値を創造
『わたしたちは、シキボウグループのものづくり技術・ものづくり文化で新しい価値を創造します。 ─ 安心・安全・快適な暮らしと環境にやさしい社会の実現へ─』
まとめ
シキボウ株式会社は、私たちが日常的に用いる紙製品の多くを手掛けています。今後も、これまで培ってきた技術を活かし、独自の新しい製品を開発し、提供することで、「暮らしと環境にやさしい社会」に貢献していくものと思われます。
引用:シキボウ株式会社 http://www.shikibo.co.jp/
「vision」内 シキボウ株式会社