株式会社湖池屋
株式会社湖池屋は、1953年に創業しました。1962年、「ポテトチップスのり塩」の発売を開始し、ポテトチップスという新しい市場の創造、辛いスナックという新カテゴリーの確立を果たしています。現在、菓子・スナック事業、乳酸菌事業を展開しています。
創業とともに生まれた、根源的価値
同社の創業者である小池和夫氏は、戦後間もない中、ポテトチップスと運命的な出会いを果たし、「世の中に広めたい」と考えました。
当時のポテトチップスは高級なおつまみで、一般的な販売はされていませんでした。
試行錯誤の連続から、1962年、「コイケヤポテトチップス のり塩」が誕生しました。
1967年には、日本で初めて量産化に成功し、ポテトチップスを世の中に広めるパイオニアとなりました。
また、安定的な原料を確保するため、日本で初めて北海道で、じゃがいもの契約栽培を実現しました。
創業者のモノづくりへの情熱、独創的なオリジナルへのこだわりは、“湖池屋品質”として今も息づいています。
世界初「湖池屋ポテトチップス のり塩」の誕生
開発に着手した当初は、おいしいポテトチップスを作るためのノウハウがなく、出来上がりが良かったり悪かったり、品質が安定しませんでした。
原料、生産方法、味付けなど、あらゆる面で研究・開発を行い、試行錯誤の連続でした。
当時は、ポテトチップスに「塩」をふりかけた「塩味」が主流でした。
同社は、「せっかく日本でポテトチップスを作るのだから、日本人になじみのある味」にしようと、工夫、研究を重ね、ポテトチップスに合う味として「のり塩」を開発し、1962年に、「湖池屋ポテトチップス のり塩」を発売しました。
こうして世界初「湖池屋ポテトチップス のり塩」が誕生したのです。
独創的ブランド「カラムーチョ」の誕生
ポテトチップス市場が成熟期にさしかかったころ、お客様に、今までにない価値を提供する商品の開発が至上命題でした。
世界の流行を追いかけて着目したのが、スナック先進国であるアメリカで人気となっていた、メキシコ料理でした。
「辛味においしさの秘密があるのではないか。」と考えた同社は、「辛いポテトチップス」の研究を始めました。
同社が重要視したのは、辛いだけではない、「辛くておいしいポテトチップス」であることでした。
様々な香辛料での試行錯誤を経て、1984年、チリを味付けに使ったポテトチップス「カラムーチョ」が誕生しました。
“湖池屋品質”を追い求めたことで誕生した、「コイケヤポテトチップス のり塩」に続くブランドです。
もっとおいしく、もっと楽しく。
同社は、ポテトチップスでの日本初の量産化、独創的なブランド開発とロングセラーの育成で、日本の「おやつの時間」をもっとおいしく、楽しくしています。
高付加価値商品ブランドの施策
「湖池屋プライドポテト」における有名アニメーションとのコラボレーション、「じゃがいも心地」のCM投入、ムーチョブランドのパッケージリニューアル等、認知向上にむけて絶え間なく施策を打ち出しました。
「withコロナ」時代に向けた商品展開
「罪なきからあげ」、「HASHED POTATO」、「キャラメル×スコーン」といった「SMART PACK」の販路を拡大した他、一度開けても閉じることが出来る「いつでもチャック」シリーズの展開により、「withコロナ」時代の需要に向けた商品を展開しました。
Pinky FRESHの発売
いままで通販事業でのみ販売していたタブレット商品で機能性表示食品を取得、「Pinky FRESH」としてドラッグストア等で店舗販売を開始しました。
3つの軸
同社は、高付加価値商品の拡大を目指すとともに、「withコロナ」時代のニーズにあわせた商品展開、SCM体制の抜本的見直しによる物流体制再構築を、3つの軸に据え、事業展開を進めていきます。
商品戦略 ― 高付加価値商品群 ―
高付加価値商品群の主力である、「湖池屋プライドポテト」、「じゃがいも心地」、「KOIKEYA STRONG」の3ブランドの育成に引き続き取り組み、高付加価値経営をさらに進めていきます。
商品戦略 ―「withコロナ」時代の需要へ向けた商品 ―
「ニューノーマルスナック」として、「ハッシュドポテト」や「ポテトと料理」を発売し、料理とスナックの境界が曖昧になっていることを踏まえ、新時代の食の選択肢を提案していきます。また、開封後の密閉が可能な大袋商品である、「いつでもチャック」シリーズのラインナップも拡充していきます。
SCM体制再構築 ― 2つの新工場設立 ―
新素材製品の増産に向けた関東第3工場と、物流体制の効率化を狙う、九州阿蘇工場の稼働により、生産・物流体制の再構築を図っていきます。
企業理念/安心できる商品を提供する。環境、健康、貢献を心掛ける。
湖池屋の理念
1.常に安心できる商品を提供し、地球環境、人々の健康、社会的貢献を心掛ける。
2.独創的で心の満足度の高い商品、サービスを提供する。
3.独自のブランド戦略の元に、ロングセラー商品を育成していく。
4.時代に先がけ、変革のスピードを上げ、新しい経営形態を実現する。
(マーケティング、販売チャネル、生産システム、組織)
5.世界的視野にたった企業になる。
6.従業員の物心両面の満足を追求する、と同時に関係会社・取引先の経営に適正に貢献する。
まとめ
株式会社湖池屋は、ポテトチップスを日本で初めて量産化しました。独創的なブランド開発とロングセラーの育成により、日本におけるポテトチップスのパイオニアとして地位を築きました。今後も、「安心できる商品」、「心の満足度の高い商品、サービスを提供」していくと思われます。
引用:株式会社湖池屋 https://koike-ya.com/index.html
「vision」内 株式会社湖池屋