株式会社アスカネットは、遺影写真サービスとフォトブックを主な事業としています。独自技術による空中ディスプレイの事業化など、新領域に挑戦し続ける株式会社アスカネットは、どのような経営理念を通して未来を映し出していくのでしょうか。企業の想いに触れ、あなたのキャリアの一歩を後押しする“ヒント”をお届けします。
株式会社アスカネット
1982年に飛鳥写真工芸社が設立され、翌年に株式会社飛鳥写真館として法人化されました。その後、1995年に同社より独立し、株式会社アスカネットが設立されました。
写真の取り込みと出力を遠隔操作するシステムを業界で最も早く開発したそうです。アスカネットは遺影写真のパイオニアとして、遺影写真分野では国内トップシェアを有しています。
遺影写真の先に広がる未来へ
創業者の福田幸雄氏が写真加工を得意としていたため、アスカネットとして設立する前から遺影用写真の加工などを行うフューネラル事業を行っていました。その後、インターネットを活用した新しい写真表現の提案としてフォトブック事業を開始して、現在この2つの事業が売り上げの二本柱となっています。
さらに空中ディスプレイ事業として空中結像技術による新市場の創造にも取り組んでいるほか、近年では仮想現実や拡張現実などのxR技術を活用した事業に進出し、地方創生を目指したバーチャルイベントなどを展開中です。
空中ディスプレイ技術
アスカネットの空中ディスプレイ技術「ASKA3Dプレート®」は、特殊なパネルを通して空中に映像を映す技術であり、従来のホログラムとは異なる独自の方式として特許を取得済みです。視認性が向上したことで電子看板としての活用が期待できるとのことです。
この技術を活用して遺影を空中に浮かび上がらせた「おうち供養Omokage®」は、居住空間の変化に対応した新しい祈りのスタイルとして提供されています。また、非接触型の空中タッチパネルとしても活用できるため、感染症対策や医療現場での衛生管理にも役立てられています。
事業での展望
アスカネットは2026年4月期に向けた事業計画として、フォトブック事業部長で空中ディスプレイ事業に深く関わっていた村上氏が代表取締役社長に就任すると公表しました。空中ディスプレイ事業は引き続き村上氏が事業部長を兼務し、XRチームと統合する方針です。フォトブック事業部長には外部から招聘した人材が就任するとのことです。フューネラル事業においては、新規顧客獲得や訃報配信サービス「tsunagoo®」の利用拡大を計画しています。また、広報体制の整備を通じて社外への発信力と社内のエンゲージメントの強化にも取り組むとのことです。
アスカネットの経営理念
私たちは、アスカネットに関わる一人ひとりの思いを大切に、世界に誇れるチームの心と技術で、ワクワクする未来を創造し、多くの人たちに幸せと感動を提供します。
アスカネットは中核事業の成長だけでなく、空中ディスプレイ事業のような革新的な技術や事業への挑戦を成功させることも目標に定めているそうです。
まとめ
アスカネットは1995年に設立され、現在では遺影写真業界で国内最大シェアを持っています。4つの事業を展開し、技術革新と社会課題への対応を進めています。特にASKA3Dプレートによる空中ディスプレイは、非接触操作や新しい供養スタイルにも応用され、注目を集めています。2026年4月期への取り組みとして、事業強化と発信力の向上を図り、さらなる成長を目指す方針です。




