【経営理念-企業ピックアップ】株式会社柿安本店

株式会社柿安本店

株式会社柿安本店は1871年に牛鍋店から始まり、2021年に創業150年を迎えた総合食品企業です。同社は創業以来「味」へのこだわりを追求し続けてきたとのことです。

松阪牛から和菓子まで

柿安本店は高級和牛「松阪牛」を中心とした商品を全国に提供しており、松阪牛の全国流通量の販売シェアにおいてトップクラスを占めています。百貨店やショッピングモールで展開する惣菜事業は、和洋中さまざまなメニューを取り揃えています。料理人が目の前で調理して提供するスタイルが特徴です。レストラン事業では、料亭からグリルレストラン、さらにフードコートまで幅広い業態で展開しています。その他にもしぐれ煮などの加工食品を扱う食品事業や、「口福堂」ブランドで展開する和菓子事業も手がけています。

職人集団が生むシナジーと製販一貫体制

柿安本店は、最大の強みとして社員の約4割を占めている「職人集団」を挙げています。その技術と感性を生かして「おいしいもの」を日夜追求してきたそうです。
また、事業内容を多角化していることで経営リスクが分散されていることも強みとしています。多角化する一方で事業間での知識や経験、技術、人財を共有して、シナジーを発揮してきたそうです。
さらに柿安本店は、ニーズを即座に商品開発に反映させるため、製造と販売が一体となりお客様と向き合う「製販一貫体制」を意識した組織作りを徹底していることも自社の強みとしています。

多角的な成長戦略

2025年4月期決算説明会資料において、柿安本店は既存事業の収益改善に取り組むとともに、従来の和菓子業態に惣菜業態を取り入れた新業態の出店を進め、『複合型』という点を活かし安定的な収益体制の確立を図る方針です。また、販路の拡大を狙いコンビニエンスストアとの協業や、ECサイトの強化などをおこなっていくとのことです。料亭業態の強化として記載のあった東京銀座店の全面改装については、すでに完了し2025年4月にリニューアルオープンしています。柿安本店は成長に向けた戦略として、他に海外進出とM&Aを挙げており、今後取り組んでいくとしています。

柿安本店の経営理念

創業以来、柿安本店は『おいしいものをお値打ちに提供する』という言葉とともに歩んできたそうです。
公式HPで柿安本店は「おいしい」という言葉を「味が良い」だけでなく「安全で安心して食べられること」という意味で定義していると述べています。また、「お値打ち」は「品質(味・見た目・ボリューム)」と「価格」が見合っていると感じられること表しているそうです。

まとめ

高級和牛「松阪牛」でトップクラスのシェアを誇る柿安本店は、創業150年を超える老舗企業です。精肉・惣菜・レストラン・加工食品・和菓子など多角的な事業によるリスク分散と職人集団による技術力を強みに、『おいしいものをお値打ちに提供する』ため、安全・安心と品質・価格のバランスを重視していくとのことです。

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